トランプ氏のメラニア夫人 モデル時代の米入国ビザ不正を否定

共和党全国大会で登壇したトランプ氏とメラニア夫人(先月18日)

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共和党全国大会で登壇したトランプ氏とメラニア夫人(先月18日)

11月の米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏のメラニア夫人は4日、ニューヨークでモデルとして働いていた時期に、米国入国査証に不正があったとの疑惑を否定した。

メラニア夫人は、米国の移民法に「いつも」従ってきたと述べた。一方で、1995年にニューヨークでモデルとしてポーズした際、どのような査証を持っていたのか、またその有効期間については、明らかにしていない。

トランプ氏は移民を厳格に管理する政策を主張している。

トランプ氏の選挙運動にとって今週はトラブル続きの1週間となった。報道各社は、トランプ氏の一連の議論を呼ぶような発言を受け、共和党内で意見対立が深まっていると伝えている。

メラニア夫人は1996年に米国でモデルとして働き始めたと語っている。しかし、ニューヨークのタブロイド紙が掲載したメラニア夫人のヌード写真は、現在は廃刊しているフランスの雑誌向けに、1995年に撮影されたとみられる。

BBCのゲリー・オドノヒュー・ワシントン特派員は、メラニア夫人の説明との不一致は、メラニア夫人が当時、米国内での就労が可能な査証を取得していたのかという疑念を生じさせていると語った。

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メラニア夫人はツイッターでこう書いた。「1996年当時の私の滞在資格について不正確な報道や情報が最近たくさん流れています。はっきりさせておきますが、この国の移民法にいつも完全に従ってきました。それだけ。それに反する主張は単にうそです。2006年の7月に米国籍になった時は誇らしかった。この素晴らしい国で過去20年間生活し、働き、家族を育てるという幸運に恵まれました。そして、私の夫同様、この国を愛しています」

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副大統領候補のペンス知事(写真左)とトランプ氏(先月20日)

モデル事務所のオーナー、パオロ・ザンポーリ氏は、メラニア夫人が「H1B」ビザを1996年に取得する際に、身元保証人を務めたと語っている。

メラニア夫人はまた、滞在資格を更新するため出身国であるスロベニアに何カ月かに一度戻る必要があったと語ったことがある。このような対応は通常、就労ビザではなく、観光やビジネスに使うビザだった場合にのみ必要だ。

トランプ氏は「H1B」ビザの制度についても、不正使用が頻繁に起きているとして批判している。