海上保安庁、中国漁船の乗組員を救助 中国は謝意

海上保安庁に救助される中国漁船の乗組員(11日)

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海上保安庁に救助される中国漁船の乗組員(11日)

日本の海上保安庁の巡視船が11日朝、東シナ海で貨物船と衝突し漂流していた中国漁船の乗組員6人を救助した。日本政府から連絡を受けた中国政府は「謝意」を示したという。

海上保安庁は、漁船の乗組員でいまだ行方不明となっている8人を捜索している。

英字紙ジャパンタイムズによると、中国漁船は11日午前5時過ぎに、尖閣諸島の魚釣島から約65キロの沖合で、ギリシャ船籍の貨物船「アナンゲル・カレッジ」と衝突した。海上保安庁は、貨物船からの遭難信号を受けて巡視船と航空機を現場に派遣した、と述べた。

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海上保安庁の船と漁船乗組員

日本の外務省は発表文で、連絡を受けた中国政府が「謝意」を表したと述べた。

今月に入って尖閣諸島の周辺には約230隻の中国漁船と当局の船が現れており、9日には、日本の岸田文雄外相が中国船舶の退出を求め、「日中関係をめぐる状況は著しく悪化している」と述べていた。