ベネズエラとコロンビア 国境通行を一部再開

画像提供, AFP
先月国境が一時的に開かれた際には、多くのベネズエラ市民がコロンビア側で生活物資を買い求めた(先月16日)
南米のベネズエラとコロンビアは11日、過去1年近く閉鎖されていた国境の通行を一部再開することで合意した。
コロンビアのサントス大統領とベネズエラのマドゥロ大統領は、国境通行が13日から再開されると共同で発表。全長2200キロに及ぶ国境にある検問所のうち、5カ所が午前8時から午後8時まで開かれるという。第1段階では歩行者のみが通行を許される。
昨年8月には、コロンビアの元民兵らがベネズエラの国境警備兵を襲撃し、3人が負傷したことを受けて、マドゥロ大統領が国境閉鎖を命令していた。
ベネズエラで経済混乱が深刻化するなか、食料や医薬の入手が困難になった市民のため、先月国境が2回開かれ、20万人近くがコロンビアに入国した。ベネズエラ経済は、主要な収入源である石油価格の下落によって、大きな打撃を受けている。
両国は、国境通行の完全な回復を目指し協力することで一致。その条件として、安全保障や商業、エネルギーに関する個別の合意が必要だとした。
