「ウィリー・ウォンカ」の米俳優ジーン・ワイルダーさん死去

Gene Wilder as Willy Wonka

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「夢のチョコレート工場」のウィリー・ウォンカを演じたジーン・ワイルダーさん

1971年映画「Willy Wonka & the Chocolate Factory」(夢のチョコレート工場)の主役ウィリー・ウォンカ役などで知られる米俳優ジーン・ワイルダーさんが29日、コネチカット州で亡くなった。おいが明らかにした。83歳だった。ワイルダーさんは長くアルツハイマー病を患っていた。

英作家ロアルド・ダール原作「チャーリーとチョコレート工場」のウィリー・ウォンカ役のほか、「ヤング・フランケンシュタイン」、「星の王子さま」など数多くの作品に出演し、コメディとペーソスの表現を自在に操った。

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絶品のヒステリーとペーソス 米俳優ジーン・ワイルダーさん死去

アカデミー賞に2度ノミネートされたワイルダーさんは、1989年に「非ホジキンリンパ腫」と診断された。

ブロードウェイの舞台で名をはせた後、1967年に映画「Bonnie and Clyde」(俺たちに明日はない)の葬儀屋役で映画デビュー。1968年にはコメディ映画の一人者メル・ブルックス監督の「プロデューサーズ」に心配性の会計士として出演し、映画でも注目された。以来、ワイルダーさんとブルックスさんは数々の作品で組み、1974年には西部劇パロディ「Blazing Saddles」(ブレージングサドル)、ホラーパロディ「ヤング・フランケンシュタイン」と相次ぐコメディ映画で人気を博した。

大勢に愛されたウィリー・ウォンカ役の後、1972年にはウディ・アレン映画「Everything You Wanted to Know About Sex* But Were Afraid to Ask」(ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう)に、羊との恋愛について相談される医師役で出演した。

訃報が伝わると、米英の芸能関係者が相次いで追悼の思いをツイートした。

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メル・ブルックスさんは「ジーン・ワイルダー。同時代の最も偉大な才能のひとり。作った映画はどれも彼の魔法で祝福されていたし、僕を友情で祝福してくれた」と書いた

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米俳優ジム・キャリーさんは「ジーン・ワイルダーは人間の形をした一番おもしろくて素敵なエネルギーの塊のひとつだった。天国があるなら、金のチケットを持ってる」とツイートした。

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英コメディアンのリッキー・ジャーベイズさんは「ごきげんよう!」と台詞を引用し、「RIP(安らかに) ジーン・ワイルダー」と追悼した

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豪俳優ラッセル・クロウさんは「ブレージングサドルは学校の友達と映画館で7回観た」とツイート。「ジーン・ワイルダー、あなたは天才でした。安らかに」。

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米俳優ザック・ブラフさんは「伝説的なジーン・ワイルダー、安らかに。2016年は今のところ辛い年だ」とツイートした。

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英俳優・コメディアン・作家のスティーブン・フライさんは「さようならジーン・ワイルダー。コメディの天才。とてもとても幸せなたくさんの時間をありがとう」と書いた。