北朝鮮、東岸沖に「弾道ミサイル3発発射」

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北朝鮮がかつて発射したスカッド・ミサイル(中央)の模型
韓国政府によると、北朝鮮は5日正午過ぎ、東岸沖の海に向けて弾道ミサイルを3発発射した。韓国軍合同参謀本部が発表した。
聯合通信が伝えた韓国軍の発表によると、北朝鮮は朝鮮半島西側の黄海北道黄州(ファンヘブクトファンジュ)付近からミサイルを発射した。発射した種類や飛距離については、明らかにされていない。
中国では現在、主要20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれている。中国がG20を主催するのは初めて。
国連は北朝鮮の弾道ミサイル発射実験を禁止しているが、北朝鮮は今年に入ってミサイル実験を繰り返している。8月24日には、米韓合同軍事演習に合わせて、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星1号」(KN-11)を発射。米政府関係者によると、約500キロ飛行し、日本海に落下した。ミサイル技術向上が見受けられ、実験は成功だったと評価されている。
北朝鮮のミサイル射程距離。(1)ノドン、(2)テポドン1号、(3)ムスダン、(4)テポドン2号。
北朝鮮は6月22日には新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」2発を発射。2発のうち1発は高度1000キロまで到達したもようで、これまでで最も成果を出した実験結果だと言われた。
北朝鮮は核兵器を開発しているとみられており、今年に入ってミサイル発射実験を繰り返している。5回目の核実験に向けて準備しているとされる。
こうした状況で米韓両政府は7月、北朝鮮の脅威対抗を目的に掲げ、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム、終末高高度域防衛(THAAD)ミサイルの配備に合意した。北朝鮮は強く反発し、中国も反対している。