【米大統領選2016】トランプ氏はとても健康だと診断書

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テレビ番組に出演したトランプ氏
11月の米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏の健康状態について、「非常に良好」とする医師の診断書が15日、公表された。
今回の診断書は、トランプ氏を最近診察した主治医ハロルド・ボーンスタイン医師によるもの。トランプ氏は「高コレステロール血症の治療薬(ロスバスタチン)と低用量のアスピリンを服用」しており、「たばこ製品は使用しておらず、アルコールも摂取しない」という。
トランプ氏の身長は6フィート3インチ(約192センチ)で体重は236ポンド(約107キロ)。
米国の基準による肥満度を示す体格指数(BMI)では、トランプ氏は29.5となり、「過体重」ではあるもの、「肥満」とされる30.0は若干下回る。
診断書によると、ボーンスタイン氏はニューヨーク市のレノックス・ヒル・ホスピタルの消化器系医師で、1980年からトランプ氏の診療に当たっている。
診断書はまた、トランプ氏は11歳の時に虫垂切除手術を受けた以外に入院したことがないとしている。ただし、トランプ氏の詳しい医療記録は明らかにしていない。
トランプ氏は14日にテレビ番組「ドクター・オズ・ショー」に出演し、自らの健康状態について話している。番組は15日に放映される。
診断書は今月13日付で、テレビ番組で初めて公表された。トランプ氏は番組の中で、「いまも30歳の時と同じくらい気分がいい」と語っていた。
対する民主党候補のヒラリー・クリントン氏は、肺炎のため3日間選挙運動を休んでいたが、15日から再開した。
ニューヨーク州ホワイト・プレーンズを飛行機で出発し、ノースカロライナ州での集会に向かったクリントン氏は、同乗した記者団とやり取りをした。
クリントン、トランプ両候補について、健康状態に関する透明性への関心が高まっている。
トランプ氏の子供たちが物議を
・トランプ氏の長女、イバンカさんがコスモポリタン誌のインタビューを中断。質問内容への抗議だという。
・トランプ氏の長男、ドナルドさんは、クリントン陣営が嘘を重ねているのにメディアは十分に追及しないと、メディアを批判。その際、「もし共和党が(クリントン陣営と同じことをしていたら)、メディアは今ごろガス室を温めているだろう」と述べた。
・ドナルドさんはまた、米紙ピッツバーグ・トリビューン・レビューとのインタビューで、トランプ氏が納税申告書を公表しないのは、有権者への主要なメッセージから関心がそれてしまうためだと語った。
・ポール・ライアン下院議長は、トランプ氏が納税申告書を公表すべきだとしたが、時期はトランプ氏が決めるのが妥当と述べた。
投票日まで2カ月弱となった現時点の世論調査では、クリントン、トランプ両候補は全米また主要な激戦州で競り合っている。