米ニュージャージー駅近くに不審物 ゴミ箱に5つ

Bomb squad on the scene in Elizabeth New Jersey

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米ニュージャージー州エリザベスで不審物が発見された。写真は現場の爆発物処理班(19日)

米ニュージャージー州の鉄道駅近くで不審物が発見され、警察の爆発物処理班がロボットでワイヤーを切断しようとしていた際に、爆発した。市当局が19日未明、明らかにした。けが人はいないという。

エリザベス市のボルウェージ市長によると、駅近くのゴミ容器から、バックパックに入った不審物が5つ見つかった。

市長によると、複数の装置が入ったバックパックをゴミ入れから取り出した男性2人は、当初なにか貴重品が入っているかと期待していたものの、ワイヤーがついていたためバックパックを地面におろし、近くの警察署で異状を伝えたという。

米国では17日から18日にかけて、ニュージャージー州とニューヨーク市で爆発事件があり、ミネソタ州のショッピングセンターでは無差別刺傷事件があった。捜査当局は、3つの事件が関連するものか調べているが、手口があまりにずさんなため、国際的テロ組織が関与しているとは考えにくいとみている。

ニューヨークの爆発では29人が負傷。連邦捜査局(FBI)は、「関心対象の」車両をブルックリンで職務質問したが、誰も逮捕していないと説明している。

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ニューヨーク爆発の瞬間 防犯カメラ映像

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マンハッタン・チェルシー地区の爆発現場(Explosion)と2つ目(Second device)の発見された位置

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通行人がマンハッタンで発見した不審物。チェルシー地区の爆発現場から約300メートル離れていた。

マンハッタン・チェルシー地区で爆発した装置と、約300メートル離れた場所で発見された装置はいずれも、折り畳み式の携帯電話とクリスマス用の装飾ライトを使用し、圧力鍋の中の爆発物を起爆させる仕組みになっていたという。2つ目の不審物は、爆発前に発見・撤去され、警察が処理した。

17日にはニュージャージー州東岸シーサイド・パークで、海兵隊員や水兵のためのチャリティーレースでパイプ爆弾が爆発した。負傷者はいなかった。

さらに17日にはミネソタ州セントクラウドのショッピングセンターで、刃物を持った男が8人を次々襲って負傷させた。容疑者は現場で警察に射殺されたが、死亡する前にイスラム教の神アッラーに言及したとされる。過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)は、男は自分たちの「兵士」だと声明を出した。犯行の計画にISが関わっていたかは不明だ。

ニューヨークの国連本部では20日から、国連総会の一般討論演説が始まり、オバマ米大統領など各国首脳・外交官が多数出席する予定。

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爆発物が入っていたとされる容器(18日、ニューヨーク)