途上国の子供5人に1人が極度の貧困状態 ユニセフ報告

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サハラ砂漠以南に住む子供の半数が極度の貧困状態に。写真はスーダンの子供
国連児童基金(ユニセフ)と世界銀行グループは3日、途上国に暮らす子供の5人に1人近くが、極度の貧困状態にあると発表した。約3億8500万人近い子供が、1日1.90ドル(約190円)以下で生活する家庭にいるという。
サハラ砂漠以南のアフリカに住む子供の半数と、南アジアの子供3割以上が、極度の貧困状態にあると報告は指摘している。
ユニセフと世界銀行は、関係各国の政府に、子供の支援にもっと尽力するよう求めた。
ユニセフのアンソニー・レイク事務局長は、「極度の貧困状態にある可能性が子供の方が高いというだけでなく、貧困は子供に最もひどい影響をもたらす。ひどい状態にある人の中でも子供は特にひどい状態にあり、さらに幼い子供はもっともひどい状態にある。貧困による欠落は、幼い子供の心身の発達に影響するからだ」と警告した。
国連は2030年までに極度の貧困を撲滅すると目標を掲げている。