共和党の地方事務所に「放火」 トランプ氏は民主党非難

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ノースカロライナ州オレンジ郡共和党本部の燃えた室内(16日)
米ノースカロライナ州オレンジ郡の自治体によると、オレンジ郡の共和党本部が15日深夜から16日早朝にかけて何者かによる「放火の被害」に遭い、隣接する建物には反・共和党のスローガンが落書きされた。
共和党によると、オレンジ郡本部の窓から可燃性の液体の入った瓶が投げ込まれたという。また隣接する建物の壁には、「ナチの共和党はこの町を出て行け、さもないと」と落書きされたという。
同州共和党幹部のダラス・ウッドハウス氏は、負傷者はいなかったが、他の共和党事務所には警戒を呼び掛ける通達が出されたと話した。
民主党の大統領候補、ヒラリー・クリントン氏はツイッターで、この攻撃は「恐ろしいもので、容認できない」と非難した。
一方で、共和党の大統領候補、ドナルド・トランプ氏はツイッターで、「ノースカロライナでヒラリー・クリントンと民主の連中を代表するけだものどもが、立った今、オレンジ郡の我々の事務所を火炎瓶攻撃した。こちらが勝ってるからだ」と、民主党支持者による犯行だと非難するような投稿をした。

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黒焦げになり溶けた選挙戦用のプラカード(16日)
地元警察は、連邦政府のアルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局と共同で捜査にあたっていると説明した。
事務所のあるヒルズボロウ町のスティーブンズ町長は「これは器物損壊をはるかに超える、非常に懸念される行為だ。この地域社会の安全を火で意図的に危険にさらし、憎悪に満ちたメッセージは、市民の政治参加における品位や敬意、高潔さを損なうものだ」と声明で非難した。