遊園地の乗り物から客転落 1人死亡 米オハイオ州で

画像提供, Bruce Lamm / Reuters
事故が起きた乗り物は「ファイヤーボール」と呼ばれる。乗客は空中に放り出されたという
米オハイオ州コロンバスで26日、移動式遊園地のアトラクションから乗客が転落する事故があり、1人が死亡、数人が負傷した。
スティーブ・マーティン消防署長は地元メディアに対し、支柱に固定された座席が高速で回転しながら振り子式に動く「ファイヤーボール」と呼ばれる乗り物から客が落下したと語った。
地元当局によると、負傷者のうち3人は重篤な状態にある。
オハイオ州のジョン・ケーシック知事は、事故による1人の死亡を確認した上で、お祭りで使われているすべての乗り物について安全確認が済むまで使用禁止にする措置を取ったと述べた。また、事故の経緯について詳細にわたる調査を行うと表明した。
事故の被害者を手当てした医師は、「乗客たちは高速かつ強い力がかかった状態で、少なくとも20~30フィート(約6~9メートル)という高さで空中に放り出された後、乗り物からかなり離れた所で地面に落下した」と話した。落下の速度は車の衝突事故に似ていた可能性があるという。
インターネット上で拡散されている事故のもようを撮影したとされる動画では、座席が振り子の一番下の位置近くで壊れ、再び上昇する過程で乗客が上に向かって放り出される様子がうつっている。BBCの取材では動画の真偽を確認できていない。
お祭りの主催者はツイッターで、「乗り物事故が発生した情報」があると明らかにしたものの、詳細は伝えていない。
米NBCテレビの地元局WCMHは、負傷者の一人が13歳の子供だったと報じた。複数の地元メディアは死亡したのは18歳の少年だったと伝えている。
お祭りは、米国各地で毎年夏から秋にかけて行われ地元産品の展示などがある「ステート・フェア」と呼ばれるもので、事故はフェアの初日の夜に起きた。
地元紙コロンバス・ディスパッチは、事故が起きた乗り物の安全検査が今週行われていたと報じた。