ペンス米副大統領、次回大統領選の準備報道を否定

トランプ米大統領(左)とペンス副大統領

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トランプ米大統領(左)とペンス副大統領

マイク・ペンス米副大統領が2020年大統領選への出馬準備を開始したという報道を受けて、ペンス氏は「みっともない失礼な」報道だと内容を否定した。

5日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、ドナルド・トランプ大統領が次の大統領選で再選を目指さないという前提で、一部の共和党関係者が「影の選挙対策本部」を立ち上げたと伝えた。同紙は複数の消息筋の話をもとに、もしトランプ氏が再選を目指して出馬しないなら、自分が立候補するとペンス氏が意向を示していると書いている。

同紙は、ロシア疑惑関連の捜査をはじめとするトランプ政権の混乱状態を受けて、一部の共和党関係者が「新政権発足からこれほど間もない異例の速さ」で、次回選挙に向けて動き始めたと書いている。

これについてペンス氏は、報道は政権の分断を意図したものだと否定する声明を発表。「ニューヨーク・タイムズの本日の記事は、私と私の家族やスタッフ全員に対して、みっともなく失礼なものだ」、「記事中の主張は絶対的に事実と異なり、あくまでも現政権を分断しようとするマスコミの最新の動きに過ぎない」とペンス氏はツイートで表明し、「今後どのような偽ニュースがやってこようとも、私とスタッフ一同は引き続き、大統領の目標推進に全力を尽くし、2020年の再選を目指す。これ以外の何を示唆されても、それはばかばかしく、くだらない内容だ」と主張した。

ホワイトハウスのケリーアン・コンウェイ上級顧問も、米ABCニュースの番組で、報道内容を「完全な作り事」だと否定。「副大統領が2020年に向けて準備しているというのは、確かにその通りだ。副大統領としての再選を目指して」と述べた。

ニューヨーク・タイムズの広報担当はこれに対して、「報道内容が正確だと自信を持っている。記事の内容からしてそれは自明だと考える」と反論した。