電通に罰金50万円の有罪判決 違法残業事件

日本の長時間労働の文化が問題視されている Image copyright AFP
Image caption 日本の長時間労働の文化が問題視されている

社員に過剰な長時間労働をさせていたとして、広告大手・電通に罰金刑が下った。東京簡易裁判所は6日、求刑通り罰金50万円の有罪判決を言い渡した。

電通では2015年、新入社員の高橋まつりさん(当時24)が自殺。調べによると、高橋さんはそれまで、月の残業時間が100時間を超える状態を繰り返していた。

複数報道によると、捜査当局はこの長時間労働が高橋さんの過労自殺につながったと判断した。

判決によると、電通では高橋さんを含む複数の社員が残業時間の上限を超えて違法に働いていたが、電通は必要な防止措置を取るのを怠った。

日本では働き過ぎが原因で死亡する現象が、長年にわたり定着しており、「過労死(karoshi)」という単語もある。

高橋さんの事件は世間の注目を集め、あらためて日本の大きな特徴と批判される長時間労働や無報酬残業について改善を求める声が高まっている。

NHK記者の過労死

電通での過労自殺とは別に4日には、NHKの31歳記者が2013年7月に心不全で死亡したのは過重労働が原因だったと、渋谷労働基準監督署が2014年に労災認定していたことが明らかになった。

NHKの発表によると、主に東京都政の取材を担当していた佐戸未和さんは、多い時で月159時間の残業をしていた。亡くなる前の1カ月間では、2日しか休んでいなかった。

NHKが公表した佐戸さんの両親はNHKを通じて、「4年たった今でも娘の過労死を現実として受け入れることができません。志半ばで駆け抜けていった未和の無念さ、悔しさ、遺族の悲しみを決してむだにすることなく、再発防止に全力を尽くしてもらいたい」とコメントした。

NHKは、局内の労働慣習を改革していくと表明した。

(英語記事 Japan firm Dentsu fined for excessive overtime

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