米テキサス州の教会で乱射 少なくとも26人死亡

礼拝中に銃撃された教会(5日、米テキサス州サザーランド・スプリングス)

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礼拝中に銃撃された教会(5日、米テキサス州サザーランド・スプリングス)

米テキサス州サザーランド・スプリングスのキリスト教バプテスト派教会で5日午前11時半(日本時間6日午前2時半)ごろ、日曜礼拝中に男が銃を乱射し、少なくとも26人が死亡したという。警察によると、男は事件直後に死亡しているのが発見された。

グレッグ・アボット州知事は記者会見で、死者数を発表。同州史上最悪の乱射事件だと述べた。

「苦しむ人たちにとって、長く辛い追悼の日々が始まる」と知事は述べた。

テキサス州公衆安全局のフリーマン・マーティン氏は、被害者は5歳から72歳だと話した。調べによると、少なくとも20人が負傷し、病院に運ばれた。

マーティン氏によると、容疑者は20代前半の白人男性。黒ずくめの服服装で、防弾チョッキや戦闘服のようなものを着ていた。アサルトライフル(自動小銃)を持ち、教会前で発砲し始めた後、礼拝中の教会内に入り乱射したという。

地元住民が「自分のライフルをつかみ、(容疑者に向かって)撃ち始め」、男は車両で逃走。住民が車で追跡したところ、男の車両が障害物に追突して停止した。警察は、容疑者が車内で死亡しているのを発見したが、自分で自分を撃って死亡したのか、反撃した住民に撃たれて死亡したのかは不明だとマーティン氏は説明している。

米メディアによると、銃撃犯はデビン・P・ケリー容疑者(26)。警察は、男の身元を発表していない。

被害のあったファースト・バプテスト教会のフランク・ポメロイ牧師は米ABCニュースに対して、自分の14歳の娘アナベルさんが乱射で死亡したと話した。牧師夫妻は事件当時、オクラホマ州にいたが、娘について「とても美しい、特別な子供だった」と電話インタビューで話した。

教会に近いサンアントニオのユニバーシティー・ヘルス・システム病院はツイッターで、子供4人を含む負傷者を少なくとも10人、手当てしていると明らかにした。

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悪化の一途たどる米国の銃乱射事件

事件を目撃したキャリー・マトゥラさんは米NBCニュースに対して、「半自動銃の銃声が聞こえた。(中略)うちは教会から50メートルくらいしか離れていない」と話した。「この街はとても小さいコミュニティーなので、いったい何があったのか、みんな知りたがった」。

サザーランド・スプリングスは人口数百人の小さい農村で、サンアントニオ市から約50キロ南東にある。

連邦捜査局(FBI)のサンアントニオ支局は、捜査員を現地に派遣したと明らかにした。銃撃犯の動機はまだ不明という。

FBIは、今のところ報告された銃撃犯は1人だが、共犯がいないか調べていると話した。

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サザーランド・スプリングス(Sutherland Springs)とファースト・バプテスト教会(First Baptist Church)、サンアントニオ(San Antonio)の位置関係

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捜査にFBIも加わった

アジア5カ国歴訪のため訪日中のドナルド・トランプ米大統領は、「神様がテキサス州サザーランド・スプリングスの人たちと共にありますように。FBIと捜査当局が現場にいる。自分は日本から情勢を注視している」とツイート。さらにウィリアム・ハガティ駐日大使の公邸で日米の企業経営者たちを前に、「悪の行為」を非難し、米国民は団結するとコメント。「涙と悲しみを通じて、我々はしっかりと立ち続ける。強く。とても強く」と述べた。

米国では10月1日にラスベガスで、男がホテル高層階から野外コンサート会場を狙い、58人が死亡し数百人が負傷するという、近年の米国最悪の乱射事件があったばかり。