フリン氏の弁護士、トランプ氏弁護士と情報共有中止 ロシア疑惑捜査

Michael Flynn
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マイケル・フリン氏は就任わずか23日で大統領補佐官(国家安全保障担当)を辞任した

就任間もなく事実上解任されたマイケル・フリン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の弁護団は、2016年大統領選挙のロシア疑惑に対する特別検察官の捜査状況について、ドナルド・トランプ米大統領の弁護士チームとの情報共有を中止したことが明らかになった。米紙ニューヨーク・タイムズやCNBCなどが23日、伝えた。

報道によると、フリン氏の弁護団がトランプ氏の弁護士たちと捜査情報を共有しなくなったことは、フリン氏がロバート・ムラー特別検察官の捜査チームに協力している可能性を示唆する。

ムラー特別検察官は、ロシアが大統領選の結果を左右しようと活動し、トランプ陣営がそのロシアと結託していたとされる疑いを調べている。ロシアもトランプ陣営も、疑惑を否定している。

フリン氏は大統領選中からロシアとトランプ陣営をつないだ重要人物とみなされてきた。弁護団はこれまで、捜査内容をトランプ氏の弁護団と共有してきた。

ニューヨーク・タイムズは匿名の捜査筋4人を情報源に、この協力関係は打ち切られたと伝えた。CNBCも、この内容を確認したと伝えた。

複数報道によると、これはつまりフリン氏が捜査当局に協力しているか、もしくは司法取引を交渉中だと示唆する展開だという。一方の依頼者が捜査に協力しながら、他方の依頼者がまだ捜査対象となっている場合、弁護士同士は情報交換をやめなくてはならない。

フリン氏は就任わずか23日で大統領補佐官(国家安全保障担当)を辞任した。トランプ大統領の就任前に、駐米ロシア大使などと接触していた問題をめぐり、事実上解任された。

大統領選とロシア疑惑については、今年初めに複数の米情報機関が、ロシア当局がトランプ氏の当選を支援しようとしていたと発表。この問題はトランプ政権に大きな影を落としている

上下両院で複数の委員会が調査を開始すると共に、連邦捜査局(FBI)のジェイムズ・コーミー長官(当時)も今年3月、FBIも独自にロシア疑惑を捜査していると下院で証言した。

トランプ氏は5月9日、「このロシア騒ぎ」を理由にコーミー長官を解任。政権による隠蔽工作だという批判の声が高まった。

こうしたなか、司法省は5月18日にロシア疑惑捜査の指揮に元FBI長官のムラー特別検察官を任命。捜査チームは10月末に、初の起訴状を提出した。訴追された中にはトランプ陣営の元選対本部長や元外交顧問が含まれる。特に、元外交顧問はヒラリー・クリントン氏に不利な情報をめぐり昨年春にロシア政府関係者と会談していたことが明らかになった。