テロ抑止のCIA情報に謝意 プーチン氏がトランプ氏に

拘束された容疑者たちはカザン聖堂(写真)を攻撃しようとしていたとされる Image copyright Getty Creative Stock
Image caption 拘束された容疑者たちはカザン聖堂(写真)を攻撃しようとしていたとされる

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は17日、ドナルド・トランプ米大統領との電話会談で、米中央情報局(CIA)による情報提供によって、サンクトペテルブルク中心部にあるカザン聖堂での爆発攻撃を抑止できたことに謝意を伝えた。

攻撃は16日に実施される計画だったという。

ホワイトハウスは発表文で、「テロリストたち」は、「多数の人が殺される可能性があった」攻撃が実施される前に捕まえられたと述べた。

ロシアの連邦保安局(FSB)は、過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)を支持する7人の容疑者を拘束し、大量の爆発物や武器、過激主義の書籍を押収したと発表した。FSBの発表文(ロシア語)は、容疑者たちの集団は宗教施設を自爆攻撃することで市民を殺害しようとしていたと述べた。

ロシアの大統領府も発表文を出し、カザン聖堂や公共の場所を標的にした爆発攻撃が予定されていたとし、プーチン大統領がトランプ大統領に対し、ロシアの特殊組織が米側の同様の機関に対してもテロの危険に関する情報を提供すると語ったと明らかにした。

両国政府によると、プーチン氏はトランプ氏に対し、CIAの長官およびCIA内の関係者に謝意を伝えてほしいと述べたという。

CIAなど米情報機関は、昨年行われた大統領選でロシアが共和党候補のトランプ氏を勝利させようと介入したと考えているが、共和党はそれを否定している。

司法省の指名を受けたロバート・ムラー特別検察官が現在、ロシアとトランプ氏陣営の関係者の間に共謀がなかったか捜査を行っている

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Image caption 両大統領が最も最近顔を合わせたのはベトナムで先月開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議

トランプ氏はロシアとの共謀疑惑を全面的に否定しているが、ロシアと「建設的」な協力の重要性について触れている。

米ロ首脳が電話会談を行ったのは過去1週間で17日が2回目。ホワイトハウスによると、14日の会談では、北朝鮮問題が話し合われたほか、プーチン大統領が毎年年末に行われる記者会見で「米国経済が好調だと認めたことに」トランプ大統領が謝意を表したという。

17日の電話会談についてホワイトハウスは、CIAの情報提供によるテロ抑止が「両国が協力すれば前向きなことが実現できるという一例になった」との見方で両首脳が一致したと述べた。

サンクトペテルブルクでは今年4月に地下鉄で起きた爆発で少なくとも13人が死亡。イスラム聖戦主義者らによる犯行とみられている。

(英語記事 Trump Putin call: CIA helped stop Russia terror attack

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