ジョンソン英外相がロシア訪問 英外相として5年ぶり

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英国のボリス・ジョンソン外相がロシアを訪問し、英国の国家安全を脅かすサイバー攻撃をやめなければ、同様の報復を受けることになるとロシアに警告する。

ジョンソン外相は、英国側にはインターネットを使った悪意のある計画はないものの、ネット上の諜報活動に対抗するための技術的な能力を有すると伝える意向だ。

英外相がロシアを訪れるのは5年ぶり。

ジョンソン氏のロシア訪問に先立ち、テリーザ・メイ英首相は11月、ロシアが「自由な社会を損なおう」としていると非難していた。

BBCのジェイムズ・ロビンス外交担当記者は、2カ国の関係が「良くて『非常に悪い状態』、悪くて『ぞっとするほど恐ろしい状態』」にあると指摘する。

メイ首相は11月、ロシアの「サイバースパイおよびサイバー破壊行為の継続的な作戦」の危険性について警告した。

メイ首相に続けて、英政府通信本部(GCHQ)の国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)で最高責任者を務めるシアラン・マーティン氏が、同様の批判を述べた。マーティン氏は、ロシアが「国際システムを弱体化させる方法を探している」と語った。

モスクワで行われる予定の会談でジョンソン外相は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相に対し、ロシアの敵対的な態度を英国は受け入れないと伝える意向だ。

ロシア訪問を前に、ジョンソン外相は英国とロシアの関係について「非常に長い間、ここまで悪くはなかった」と述べた。

「冷戦終結以降のどの時期と比べても、ロシアが今以上に我が国の権益に対し敵対的に振舞ったことがない分野がある」

「はっきりと伝えるつもりだ。我が国が非常に受け入れがたいと感じ、受け入れられないと思う物事があると」

両外相はさらに、北朝鮮による世界的安全への脅威や、シリア問題の政治的な解決法の模索、イランの核合意の維持について協議する予定。

ジョンソン外相はまた、ロシアが来年ワールドカップを開催する際に懸念される、英国のサッカーファンたちの安全について話をする予定だ。

2016年のサッカー欧州選手権(ユーロ2016)期間中には、フランスのマルセイユでロシア人たちが英国人ファン100人以上にけがを負わせた衝突が起きた。

<解説>普段通りには戻らない」ージェイムズ・ロビンス外交担当記者

過去に2回も中止になった、この会談の目的は?

英国にとっては、共通の脅威に対して協力するよう、同じ国連常任理事国のロシアを説得するのが狙いだ。とりわけ北朝鮮の脅威、そして平和的解決への先行きが見えない荒廃したシリアにおける協力だ。

ラブロフ外相は、ロシアが「英国と関係を正常化し、状況に応じた協力の道を模索する」ことに関心があると述べている。

しかしジョンソン外相は、単に「普段通りに戻る」ことはできないと話している。会談から大きな進展があるとの期待は低い。

(英語記事 UK 'ready to retaliate' against Russian cyber attacks