グアテマラ、大使館をエルサレムへ トランプ米政権に配慮か

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Image caption エルサレム

中米グアテマラのジミー・モラレス大統領は24日、駐イスラエルの大使館をエルサレムに移すと方針を明らかにした。モラレス大統領はフェイスブックで、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と協議した後、判断したと説明した。エルサレムの首都認定をめぐり、トランプ米政権に配慮したものと見られている。貧困問題を抱えるグアテマラにとって、米国は重要な援助提供国。

モラレス大統領は24日、グアテマラのイスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移設するため、「必要な調整」を開始するよう政府担当者に指示したと明らかにした。大統領はさらに、グアテマラはかねてからイスラエルを支持してきたと強調した。

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のいずれにとっても聖地にあたるエルサレムの扱いは、イスラエルとパレスチナ人の間の中東和平実現にとって長年の大きな難関となっている。ドナルド・トランプ米大統領がこのエルサレムについて、米国の従来方針を覆し、イスラエルの首都と認定すると宣言したが、国連総会は21日、米政府に承認再考を促す決議案を圧倒多数で採択した。決議案に反対した国連加盟国はわずか7カ国で、グアテマラもそのひとつだった。

トランプ大統領は、米国に反対した国への援助を停止すると警告している。

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トランプ氏、エルサレムを首都に その影響は

エルサレムは1949年の第1次中東戦争の休戦協定で、イスラエルとヨルダンが東西に分割統治。一旦ヨルダン領となった東エルサレムを、イスラエルは1967年の第3次中東戦争(6日戦争)で占領し、エルサレム全体を不可分な首都と位置付けている。

一方で、パレスチナ自治政府は東エルサレムが将来樹立されるパレスチナ国の首都となると主張。イスラエルとパレスチナ自治政府を相互承認した1993年のオスロ合意では、エルサレムの最終的地位は和平交渉の中で協議していくと保留された。

イスラエルはエルサレム全体への不可分な主権を主張しているが、国際社会がこれを正式に承認したことはなく、各国の大使館はいずれもテルアビブにある。ただし、トランプ氏は米国大使館のエルサレム移設手続きを開始するよう、すでに国務省に指示している。

(英語記事 Guatemala to move embassy to Jerusalem

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