13人のきょうだい監禁 両親は拷問を否定

デイビッド・アレン・ターピン容疑者(着席右)とルイーズ容疑者(同左)は無罪を主張した Image copyright CBS
Image caption デイビッド・ターピン容疑者(着席右)とルイーズ容疑者(同左)は無罪を主張した

米カリフォルニア州で13人の子供を自宅で拘束していたとされるデイビッド・アレン・ターピン容疑者(56)とルイーズ容疑者(49)に対する罪状認否が18日、同州南部リバーサイドの裁判所で行われ、両容疑者は無罪を主張した。

2人は拷問、暴行、不法監禁の罪で訴追された。

17歳の娘が監禁されていた自宅から脱出し警察に通報したことで両容疑者は逮捕された。警察は容疑者宅で、脱出した娘のきょうだい数人がベッドに鎖で拘束され、深刻な栄養失調状態にあるのを発見した。

両容疑者が出廷する数時間前には、ぞっとするような暴行の罪状の詳細が検察官によって明らかにされた。

リバーサイド郡のマイク・ヘストリン地方検事は、両容疑者が子供たちを縛ってお仕置きをしていたとしている。最初はロープを使用していたが、その後南京錠を使用して鎖でベッドに拘束するようになった。

ヘストリン地方検事によると、申し立てられているお仕置きは数週間あるいは数か月に及び、回を重ねるごとに程度が激しくなっていったという。

検察によると、子供たちはトイレに行くために鎖の拘束を解かれることがなかったことが状況証拠から分かった。

2歳から29歳のきょうだいは、15日に解放されて以来病院で手当てを受けている。

13人のきょうだいが拘束されている自宅に警察が踏み込むきっかけとなった通報をした17歳の娘は、2年前から脱出の計画を立てていたとヘストリン地方検事はいう。

へリストン地方検事は18日の記者会見で、身の毛がよだつような両親の容疑の一部の詳細を明らかにした。容疑は以下の内容を含む。

  • 子供たちは頻繁に殴打されることに慣れてしまい、首を絞められることもあった。
  • 年に一度しかシャワーを浴びることは許されなかった。
  • 子供たちは朝4時か5時に就寝するまで夜じゅう起きており、日中は寝ていた。
  • おもちゃで遊ぶことは許されていなかったが、多くのおもちゃが包装を解かれないまま自宅で発見された。
  • 手洗いの際に手首から上を洗うと、「水で遊んでいる」という理由でお仕置きされたとされている。
  • 子供たちは一日一度しか食事することを許さなかったが、両親は時折カボチャパイのような料理を買い、子供たちが目にすることができるが食べられないような場所に置いた。
  • 子供たちは歯医者を訪れたことはなく、4年以上医者にかかったこともなかった。
  • 子供たちには生活に必要な基本的な知識がなく、警察官が誰か知らなかった。

2歳の子は標準体重だったが、当局によると他の子供たちはひどい栄養失調に陥っていたという。

12歳の子供は7歳の平均体重程度で、29歳の子供はわずか37キロだった。

子供の何人かは認知機能障害や「神経損傷である神経障害があり、極度の身体的虐待が長く続いた結果による」とヘストリン地方検事は話した。

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Image caption ヘストリン地方検事によると、夫婦は罰として子供たちを鎖につないだ

子供たちの教育に関して詳しくは分かっていないが、中には読み書きできる子供もいた。ターピン容疑者はまた、カリフォルニア州の自宅を「サンドキャッスル・デイ・スクール」という名称の私立校として登録していた。

警察は、子供たちが書くことを許された何百という日記を押収しており、証拠を探している。

カリフォルニア州に移住する前、家族はテキサス州に住んでいた。

当局者らによると、夫婦は子供たちとは別の家で暮らし、時折食べ物を置きに来ていた時もあったとされている。

さらにヘストリン地方検事は、容疑がかけられている何十もの罪で有罪となった場合、夫婦は禁錮94年から終身刑に処される、と述べた。

ターピン容疑者はまた、「14歳未満の子供へのわいせつ行為」1件にも問われている。

警察はこれに先立ち、13人の子供たちが悪臭のする不潔な家でひどく痩せた状態で見つかったと発表していた。警官は当初、子供たちを全員未成年だと思ったが、中にはきゃしゃで栄養失調状態の成人がいたことに後で気づいたという。

警官が到着した時、夫婦の子供3人がベッドにつながれていたとヘストリン氏は説明した。


デイビッド・ターピン容疑者とルイーズ容疑者の罪状:

  • 拷問12件
  • 児童へのわいせつ行為1件(デイビッド・ターピン容疑者)
  • 成人被扶養者への虐待7件
  • 児童虐待/ニグレクト6件
  • 不法監禁12件

<解説>嘆かわしい裏切り――ジェームズ・クック記者BBCニュースカリフォルニア州リバーサイド

この事件では、全米そして米国国外にも、激しい嫌悪の波が広がった。そして小さな法廷は、被告人が現れた時、傍聴人で埋め尽くされた。

デイビッド・ターピン容疑者とルイーズ容疑者は小奇麗な服装をしていた。カリフォルニア刑法1冊と今回の裁判に関する書類の束が置かれたテーブルを挟んだ2人は時折、互いに目をやった。2人の間には弁護士が座っていた。

白髪で特徴的な長髪をしたデイビッド容疑者は、ウェストのあたりを金属製の鎖でつながれ、鎖の下からは腹がはみ出していた。ルイーズ容疑者の口は、不機嫌な表情でへの字に曲がっていた。

夫婦は、次回の審問に関する手続きの詳細を理解し受け入れる旨を確認するために、手短にささやくように話しただけだった。

2人が否認する容疑は、親に嫌疑がかけられる中でも最も深刻なものだ。自分自身の子供への嘆かわしい裏切りに等しく、検察側はこの裏切りが、少なくとも数年間、長くて数十年間続いたと主張している。

きょうだい本人たちは元気にしていると言われているが、少なくとも数人は、ほぼ間違いなく取り返しがつかないであろう身体的・精神的被害をこのつらい体験から受けた子もいる。


(英語記事 Turpin case: California couple deny torturing 'shackled siblings'