米議会、つなぎ予算を可決 政府機関の閉鎖解除へ

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予算なく閉鎖の米政府機関、再開へ 不法移民問題が争点

米上下両院は22日、連邦政府の2月8日までのつなぎ予算案を可決した。下院ではすでに可決していたため、一部政府機関の閉鎖は解除される見通しとなった。

上院(定数100)は81対18、下院は(同435)は266対150でそれぞれ、つなぎ予算案を可決した。トランプ大統領の署名を経て成立する。

今回のつなぎ予算の対象期間は来月8日まで。議会はそれまでに、さらに長期の予算をまとめることが期待されている。

ドナルド・トランプ大統領は、「議会の民主党が理性を取り戻したのは良かった」と声明で皮肉り、「移民に関する長期的な取引に応じるのは、あくまでもこの国のためになる場合のみだ」と強調した。

チャック・シューマー上院院内総務(ニューヨーク州選出)など民主党議員らは、幼いころに米国につれてこられた不法移民を強制退去から守る制度「DACA」の存続について与党・共和党と後に議論することを条件に、つなぎ予算を支持した。

民主党議員らは、オバマ前政権時に導入されたDACAの対象者が擁護されないかぎり、つなぎ予算の採決には応じられないとしていた。

政府機関の閉鎖は23日に解除される予定。

自宅待機となっていた多くの連邦政府職員たちは安堵の表情を見せた。南部ジョージア州アトランタの米疾病対策センター(CDCP)で勤務するトム・チャペルさんはロイター通信に対し、「(自宅待機は)お昼休みのようなものだった」と語った。

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政治家の反応

上院民主党を率いるシューマー議員は、トランプ大統領が超党派の合意形成に力を貸さなかったと非難し、政府機関閉鎖が始まった20日の前日に開かれた会合以降、大統領と話す機会がなかったと語った。「偉大なディールメーカー(取引のまとめ役)だというはずの大統領は、傍観者になっていた」。

シューマー議員は、「ドリーマーズ」と呼ばれる70万人以上のDACA対象者をめぐる協議に期待を示した。

上院共和党のトップ、ミッチ・マコネル院内総務は、同党が「DACAや国境管理とそれに関連した問題に加えて、災害援助にも対応する」法案の検討をする方針だと表明した。

民主党のルイス・グティエレス下院議員は、つなぎ予算の可決を受け同党の上院議員たちを激しく批判し、「屈服し、弱気になった。彼らがいつもすることだ」とコメントした。

ツイッターでは、「民主党が屈服(Democrats CAVED)」というキーワードがトレンド入りしている。

(英語記事 US shutdown ends as Congress passes bill

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