韓国・密陽市の病院で火災、数十人死亡 患者の多くは高齢者

約10年の間に韓国で起きた火事として、最多の犠牲者が出ている Image copyright Reuters
Image caption 約10年の間に韓国で起きた火事として、最多の犠牲者が出ている

韓国南東部の密陽市にある世宗病院で26日朝、火災が発生し、当局によると少なくとも39人が死亡し、70人が負傷した。41人死亡という情報もある。

心臓病を専門とする同病院の救急室から火が出たとみられ、負傷者数人は重体のもよう。

聯合通信は消防当局の話として、被害者の多くは煙を吸い込んで死亡したとみられると伝えた。医師や看護師を含む病院の医療スタッフも、死亡した様子。

約10年の間に韓国で起きた火事として、最多の犠牲者を出している。死者数は今後さらに増える可能性が高い。

報道によると、病院と隣接する介護施設には出火時に患者約200人がいた。

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Image caption 火は救急室から出たとみられている

密陽市のチョイ・マン・ウー消防署長は記者らに対し、出火原因はまだ明らかになっていないと話した。AFP通信によると、チョイ氏は、「病院と介護施設の両方で死傷者が出ている。一部の患者はほかの病院に搬送中に亡くなった」と述べたという。

チョイ氏によると、出火時間は午前7時半。聯合ニュースは、介護施設の患者93人は無事避難したと報じた。

現場を撮影した写真には、建物が濃い煙に囲まれている様子や、救助される患者たちが写っている。

地元メディアによると、病院には消火用のスプリンクラーが設置されていなかった。現行の法律ではスプリンクラーは義務付けられていないが、隣接する介護施設では設置の手続きがとられていたという。

6月30日までに施行見通しの新しい消防法は、介護施設のスプリンクラー設置を義務付けている。

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Image caption 出火原因は明らかになっていない
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Image caption 地元報道によると、病院と介護施設の中には出火当時約200人の患者がいた

韓国大統領府の報道官によると、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は火災への対応について緊急会議を開く。

密陽市は首都ソウルから南東270キロの位置にある。火災が起きた病院は2008年に開業しており、病院と介護施設のベッド数は合計約200床。

地元の慶尚南道当局によると、病院で医療に従事する職員の数は約35人。

韓国では先月にも、中部・堤川市のスポーツクラブで起きた火災で29人が死亡している。

(英語記事 South Korea hospital in Miryang hit by deadly fire