バノン氏、ロシア疑惑捜査で事情聴取 ムラー特別検察官

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Image caption 米下院情報委員会に出席したバノン氏(15日)

ドナルド・トランプ米大統領の元側近、スティーブ・バノン氏が、2016年大統領選に関するロシア疑惑について、ロバート・ムラー特別検察官の事情聴取を2日間にわたり受けたことが明らかになった。報道によると、約20時間に及ぶ聴取だったという。

ムラー特別検察官がバノン氏にどのような質問をしたかは明らかではないが、AP通信は消息筋の話として、バノン氏はすべての質問に答えたと伝えた。

捜査陣は、連邦捜査局(FBI)のジェイムズ・コーミー前長官が昨年6月に解任された詳細な理由を含め、バノン氏がトランプ政権について決定的な情報を持つと見ているとされる。

コーミー前長官は解任後の昨年6月、上院情報委員会で、「自分が解任されたのは「ロシアに関する捜査の方法を変更するため」だろうと宣誓証言している。

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Image caption ロバート・ムラー特別検察官

大統領選をめぐるロシア疑惑については、特別検察官の捜査と平行して、上下両院の複数の委員会が調査している。

バノン氏は15日、下院情報委員会に喚問されて出席したものの、議員たちの質問には答えず、ホワイトハウスが事前に承認した25の質問と答えを読み上げるにとどまった。

このため、同委員会の民主党トップ、アダム・シフ議員(カリフォルニア州選出)は、委員会への侮辱非難手続きを求めた。

「事実関係の全容を明らかにしたはずの質問には、一切答えようとしなかった。それは行政特権ではなく、審理妨害だ」とシフ議員は批判した。

同じく情報委委員のホアキン・カストロ議員(民主党、テキサス州選出)も、バノン氏がしたことは議事妨害だとツイッターで批判した。

「スティーブ・バノンは今日、情報委を妨害した。どう見ても何かを隠しているようだ。議会への侮辱行為で罰するべきだ」と議員は書いた。

共和党のマイク・コナウェイ下院議員(テキサス州選出)も、情報委の委員たちはバノン氏の返答に不満だと書いた。

「我々が回答を求めた全ての質問に答えなかったので、それについて委員の間には不満があった」

下院情報委員会がバノン氏の対応を批判するのは、これが初めてではない。今年1月にも任意で同委員会に出席し、10時間にわたり質問への回答を拒否した。

このため同委員会は召喚状を出してバノン氏を喚問したが、バノン氏は大統領行政特権を主張し、情報の提供を拒否した。この対応は、トランプ大統領の助言を受けてのものとされている。

(英語記事 Trump-Russia: Steve Bannon questioned in Mueller inquiry

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