英警察、ロシア元スパイと娘に使われたのは神経剤と発表

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元ロシア人スパイ殺人未遂は「神経剤使用」=英警察

英警察は7日、イングランド南西部ソールズベリーで4日に意識不明で見つかったロシアの元スパイ、セルゲイ・スクリパリ氏(66)と娘のユリアさん(33)に神経剤が使用されたと発表した。

ロンドン警視庁の対テロ責任者、マーク・ロウリー警視監によると、倒れていた2人を助けた警官も入院しており、重体だという。

ロウリー警視監は、使用物質は特定済みだが、現時点では公表しないと述べた。

ロウリー氏は、「神経剤による殺人未遂という重大事件として対応している」とし、「症状の原因が神経剤だと認定できた。(中略)具合が悪くなった2人は個別具体的に標的にされたのだと、我々は認識している」と言明した。一方で、市民の幅広い健康リスクは確認できないという。

入院中の警官のほか、警官2人が手当てを受けたが、すでに退院している。警官たちは目のかゆみや息苦しさを訴えていたもよう。

Image copyright EPA/ Yulia Skripal/Facebook
Image caption スクリパリ氏と娘のユリアさんは重体となっている

スクリパリ氏と娘は、ソールズベリーにあるマルティングス・ショッピングセンターの外のベンチで倒れているところを発見された。

警察は、事件当時に市中心部にいた人たちに情報提供を呼びかけている。警察は特に、4日の午後1時から4時にかけて、近くのレストラン「ジッジ」やパブ「ザ・ビショップ・ミル」の利用者から重要情報が得られる可能性があるとみている。

ソールズベリーにあるスクリパリ氏の自宅前は立ち入り禁止となっており、鑑識用の黄色いテントが設置されている。警察が建物の中に装置を持ち込んでいる様子も見られた。

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事件の5日前にソールズベリーの商店で買い物をするスクリパリ氏の様子が店の防犯カメラに撮影されていた

ロウリー氏は、刑事や法医学専門家、分析官、情報機関の職員の総勢数百人が24時間体制で、捜査に当たっていると語った。ソールズベリーでの捜査活動は今後数日続く可能性があるという。

英医学物理工学研究所(IPEM)のマルコム・スパーリン教授は、「神経剤にさらされた際の症状には、呼吸停止、心不全、けいれんや発作など、神経の制御能力低下が影響する体のあらゆる場所に表れる」と語った。「神経剤によって死に至ることもあるが、触れた量が限定的、あるいは少量の投与の場合には、死ぬとは限らない」。

リーズ大学で環境毒性学を教えるアラスター・ヘイ名誉教授は、「神経剤は製造が難しく危険だ」と話した。

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英在住の元ロシア人スパイ重体 分かっていること

英内務省の公開調査委員会は2016年1月、2006年にロンドンで死亡したロシアの元情報将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏は、ウラジーミル・プーチン露大統領の了承の下で暗殺された可能性が高いと結論付けた。

ボリス・ジョンソン英外相は6日に、ロシアの関与を示すいかなる証拠も「断固として処理する」と述べている。

一方、ロシアはこの事件に関して「何も知らない」としつつ、英国警察から要請があれば協力する用意はあるとしている。

Image caption 上からパブ「The Mill」(警察が封鎖中)。午後3時47分に「スナップ・フィットネス」の前で防犯カメラ映像が撮影され、午後4時15分にスクリパル氏と娘がベンチで倒れているのを発見された。午後10時11分には警察が「念のため」レストラン「ジッジ」を閉鎖したと発表

(英語記事 Russian spy: Nerve agent 'used to try to kill' Sergei Skripal

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