プーチン露大統領、14年に旅客機撃墜を指示と明かす

プーチン氏は今月行われる大統領選で再選される見通しだ Image copyright Reuters
Image caption プーチン氏は今月行われる大統領選で再選される見通しだ

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、2014年に爆弾を積んだ旅客機がソチ冬季五輪開会式を標的にしているとの報告を受け撃墜を指示したと、11日にインターネットで公開されたドキュメンタリー映画で述べていることが明らかになった。

2時間の映画の中でプーチン大統領は、ソチ五輪開会式の直前にウクライナからトルコに向かっていた旅客機がハイジャックされたとの報告があったと話す。その後、情報は誤報だと分かり、撃墜は実行されなかった。

ロシアでは今月18日に大統領選が予定されており、プーチン氏が再選するとみられている。大統領選にはプーチン氏以外に7人が立候補しているが、幅広い支持を集められる候補はいない見通し。最も有力とみられた野党勢力の候補、アレクセイ・ナワリヌイ氏は立候補を阻まれている。

ロイター通信によると、プーチン氏はドキュメンタリーの中で、「ウクライナからイスタンブールに向かっている飛行機が乗っ取られ、犯人たちはソチでの着陸を要求していると、私は聞かされた」と語った。

プーチン氏をインタビューしたアンドレイ・コンドラショフ氏によると、ウクライナのハリコフからイスタンブールに向かっていた、110人を乗せたトルコのペガサス航空機(ボーイング737-800型)のパイロットが、乗客の一人が爆弾を持っていると言ってソチに飛行機を向かわせるよう要求した、と語ったという。

ドキュメンタリーの中でプーチン氏は、治安当局者らから、このような場合での緊急措置は飛行機の撃墜だと説明されたとし、「計画に沿って行動してくれと、私は彼らに言った」と述べている。

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Image caption プーチン氏は、ソチ五輪開会直前に飛行機の撃墜を命令したと語った

数分後に再び電話がかかり、誤報との報告を受けたという。

それから間もなく、オリンピック委員会関係者らと共にソチ五輪の会場に到着したと、プーチン氏は語った。

ロイター通信によると、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官はプーチン氏の話の内容を確認した。

「プーチン」と題されたドキュメンタリーでプーチン氏をインタビューしたコンドラショフ氏は、国営テレビのトップ・アナウンサーだったこともあり、現在はプーチン氏の報道官を務める。

タス通信によると、ドキュメンタリーの中でコンドラショフ氏が、クリミア半島をウクライナに返還する状況はあり得るのか、とプーチン氏に質問すると、プーチン氏は「何を言っているんだ? そんな状況はあり得ないし、今後も絶対ない」と語ったという。

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Image caption ロシアは2014年にクリミアを併合した

ロシアは、ウクライナで親ロシア政権が倒された後、2014年にウクライナ領だったクリミア半島を一方的に併合した。

国連は昨年9月、ロシアによる「深刻な人権侵害」がクリミアで起きていると非難した。

許せないのは「裏切り」

ドキュメンタリーの中でプーチン氏は、許すこともあるが「何でもではない」と語り、コンドラショフ氏に何が許されないのかと、さらに質問されると、「裏切りだ」と述べた。

しかし、プーチン氏は、「裏切りと呼べるような深刻な出来事」に対処しなくてならなかったことはまだないと話し、「そういうことができない人を私が選んできたせいかもしれない」と語った。

祖父は「スターリンの料理人」だった

プーチン氏は、父方の祖父スピリドン・プーチン氏が旧ソ連の指導者だったウラジーミル・レーニンやヨシフ・スターリンの料理人だったと述べた。スターリンのスタッフの中でも高く評価された人物だったという。

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Image caption プーチン氏の祖父はスターリンの料理人だったという

ロイター通信によるとプーチン氏は、「(祖父は)モスクワ地域の別荘の一つで、レーニンの料理人となり、その後スターリンの料理人を務めた」と語ったという。

ドキュメンタリーは、スピリドン氏が1965年に86歳で死亡するほぼ直前まで、旧ソ連政権内の料理人を務めていたと伝えている。

(英語記事 Putin ordered plane to be downed in 2014

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