ムンバイで農家3万人がデモ、債務免除など求め

農家の行進は6日間に及んだ Image copyright EPA
Image caption 農家の行進は6日間に及んだ

インド西部マハーラーシュトラ州の州都ムンバイで12日、3万人超の農家がデモを行った。デモには子供や女性、高齢者も参加。同州ナーシクから6日間をかけて167キロを歩き、政府が昨年約束した債務免除の履行や農産物価格の引き上げなどを求めた。

農業従事者は、マハーラーシュトラ州は急成長を遂げているが、農家はそれに取り残されていると主張している。その上で、農産物に対し、少なくとも生産コストの1.5倍の価格を支払ってほしいと要求。また、森林地帯で農業を行っている少数民族に土地の所有を認めるよう訴えた。

州政府は、デモを終わらせるための話し合いに応じるとしている。

農家の代表者ビジェイ・ジャバンディアさんは「インドの農業収入は急激に落ち込んでいる」と話す。「綿花、穀物、豆類からの収入は日に日に下がっています。これが地域経済の資金が枯渇していっている理由だ」

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Image caption デモ行進には多くの女性が参加した

ナーシク在住のサクバイさん(65)は「私たちは自分の土地がほしい。それが一番の要求」だとし、「重労働で足を怪我したが、私たちの要求が通るまで抗議を続けるつもり」と語った。

デモ行進の主催者のひとり、ダラムラージ・シンデさんは「私たちの土地のために戦っている」とコメント。「土地の所有権は少数民族としての権利で、政府はこれを認めるべきだ」と強調した。

農業問題を長年取材してきたパラグンミ・サイナスさんはBBCに対し、州政府は農家の声を聞き届けなければいけないと指摘した。

「少数民族にとって、森林地帯の土地所有権をめぐる戦いがどれだけ困難なものか、最貧困層の60代、70代の女性がこの猛暑のなか、ナーシクからムンバイまで行進することがどれだけ辛いことか考えてほしい」

「しかも、彼らは仕事を5日間も離れている」

この数十年、インドの農業は干ばつや地下水の枯渇、生産性の低下、近代化の遅れなどに悩まされてきた。人口の半数が農業に従事しているにもかかわらず、農業がGDPに占める割合はわずか15%にとどまっている。

収穫量の減少は、農家の自殺の急増の原因にもなっている。

(英語記事 Thousands of farmers converge on Mumbai

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