「ナッツ・リターン」など大韓航空パワハラ騒動の姉妹、全役職を辞任へ

趙顕旼氏は会議で腹を立てコップの水をかけたとされる Image copyright Reuters
Image caption 趙顕旼氏は会議で腹を立てコップの水をかけたとされる

大韓航空の趙顕旼(チョ・ヒョンミン)専務が会議で腹を立てコップの水をかけたとされる問題で、父親で大韓航空を傘下に置く財閥韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長は22日、同専務がグループの全役職を辞任すると発表した。

趙会長はさらに、2014年にナッツの出し方に腹を立て、搭乗機を引き返させて問題となった長女の趙顕娥(チョ・ヒョナ)元大韓航空副社長についても、同様に全役職を辞任すると明らかにした。

警察は、趙顕旼専務が同僚の顔にコップの水をかけたとされる疑いについて捜査を始めた。姉の趙顕娥元副社長は2014年の事件で有罪判決を受けている。

聯合ニュースによると、趙亮鎬会長は発表文の中で謝罪し、姉妹を全役職から解任すると述べた。

姉妹のパワハラ騒動は韓国で大きく報道され、創業者一族が経営権を握る「チェボル」と呼ばれる財閥が同国経済に大きな影響力を及ぼしている現状への批判の声が再び高まった。

現在36歳の趙顕旼専務は今月、「自分の愚かで向こう見ずな行い」を謝罪している。

エミリーという名前でも呼ばれる趙顕旼氏は、会議の際に自分の質問に満足な答えがなかったとして、腹を立てたとされる。趙氏は水をかけたことは否定したが、広告代理店社員を強く押したことは認めた。

大統領府のウェブサイトでは、趙氏の処罰を求める数十件の嘆願運動が始められている。

現在44歳で、ヘザーという名前も使う姉の趙顕娥元副社長は、米ニューヨークの空港で搭乗した大韓航空のソウル行き便で、マカデミア・ナッツが皿に載せられずに、袋のままで提供されたことに激怒し、乗務員を機体から降ろすよう要求した「ナッツ・リターン」と呼ばれる事件の後、有罪判決を受けた。趙氏の勾留期間は約5カ月にわたった。

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Image caption 趙顕娥元副社長(写真中央)は「ナッツ・リターン」事件をめぐって5カ月間勾留された

趙氏は、3月にグループ傘下のホテル会社の経営に復帰してから1カ月足らずで辞任することになる。

聯合ニュースによると、警察は先週19日、大韓航空の複数の事務所や、姉妹のきょうだいで大韓航空社長の趙源泰氏と姉妹の自宅を捜索した。3人がぜいたく品に対する課税逃れをした疑いがあるという。

(英語記事 Korean Air 'nut rage' sisters step down

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