「新たな歴史刻む」北朝鮮・金正恩委員長 南北首脳会談で

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金正恩委員長、韓国入りの瞬間 

1953年に朝鮮戦争の休戦協定が結ばれて以来、北朝鮮の指導者として初めて韓国に入った金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との首脳会談に臨み、「新たな歴史」が始まると約束した。

象徴的かつ儀礼的な場面が展開するなか、金委員長は文大統領と境界線上で握手。金委員長は、平和の「出発点」になったと述べた。

わずか数カ月前まで北朝鮮は、戦争時のような言辞を繰り返してきていた。

首脳会談での議題の多くは事前に合意されたものが中心になるが、多くの専門家らは、北朝鮮の熱心な融和姿勢の真意を依然として疑念を持っている。

会談の重要性

南北首脳会談は10年以上ぶりで、金委員長がこのような外交舞台に立つのは初めて。朝鮮半島の和平実現への一歩になる可能性があるとみられている。

議題には核開発や制裁、南北の離散家族などが含まれ、成果への期待が双方にある。また、経済協力を推進する機会にもなると考えられている。

板門店の韓国側の施設「平和の家」で行われた会談を前に金委員長は、「出発点に火をともしたと気がする。(中略)平和と繁栄、南北関係で新たな歴史が刻まれた瞬間だ」と語った。

金委員長は平和の家の芳名帳に、「新たな歴史が今始まる」と書いた。

米ホワイトハウスは、過去に例を見ないドナルド・トランプ大統領と金委員長との首脳会談が近く予定されるなか、南北首脳会談での平和に向けた前進への期待を表明した。

非核化はどうなる?

今回の首脳会談では、北朝鮮の核兵器開発が焦点となっている。前回の首脳会談時に比べて、北朝鮮の核技術は大きく進んでいる。

韓国政府は、北朝鮮の核兵器放棄で合意を得るまで到達するのは「難しい」と警告している。

北朝鮮は今月21日、核・ミサイル実験を停止すると発表した。

首脳会談では、1950~53年にかけて戦われた朝鮮戦争の正式な和平について協議する見通し。

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首脳会議の開始

両首脳は伝統的な衣装を身にまとった韓国の儀仗(ぎじょう)隊を閲兵した後、歩いて会談を行う「平和の家」へ入った。

Image caption 板門店を上空から撮影した写真。赤い線は軍事境界線、黄色の点線が徒歩でのルート、黄色の線は車で移動した場合のルート

両首脳の握手の瞬間を、韓国国民は固唾(かたず)をのんで見守った。

金委員長が文大統領に軍事境界線をまたいで北朝鮮側に入るよう促し、文大統領も応じた場面には驚きの声が上がった。両首脳は、再び韓国側に戻るまで、終始手をつないでいた。

Image copyright Getty Images
Image caption 首脳会談は何十年も続く南北対立の終わりを目標にしている

文大統領が北朝鮮側に足を踏み入れるのは、周到に準備された今回の会談の中で予想外の演出だったようだ。

首脳会談は昼食前にいったん休憩に入り、金委員長は厳重に警備されたリムジンに乗って、北朝鮮側に戻り、昼食をとった。

10年超ぶりの南北首脳会談という重大な瞬間だが、和やかな場面もあった。金委員長は平壌の有名レストラン「玉流館」から冷麺を持ってきたことについて冗談を飛ばし、「我々の持ってきた冷麺を楽しんでくれることを願う」と話した。

一方、米ホワイトハウスは、この会談が平和と繁栄につながるよう願っているとの声明を発表した。

米朝首脳会談は6月初めまでに行われるとみられるが、実現すれば、現職の米大統領が北朝鮮の最高指導者と会見するのは初めてとなる。

(英語記事 Kim Jong-un crosses into South Korea

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