米朝首脳会談は6月12日にシンガポールで トランプ氏ツイート

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ドナルド・トランプ米大統領は10日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談を6月12日にシンガポールで開催すると、ツイッターで発表した。

トランプ大統領はツイートで、「世界平和にとって非常に特別な時間になるよう、我々2人とも努力する!」と書いた。

トランプ大統領は今年3月、金委員長の首脳会談の提案を受け入れると表明し、国際社会に大きな衝撃が広がった。米国の現職大統領が北朝鮮の最高指導者と会談したことは過去にない。

両首脳はそれまで、お互いをあざけったり脅したりする言葉を繰り返していたが、北朝鮮と韓国の間で緊張緩和に向けた対話が始められ、大きな前進のきっかけとなった。

10日未明には、北朝鮮から解放された米国人3人がワシントン近郊のアンドリューズ空軍基地に到着し、トランプ大統領が3人を出迎えた。

これに先立ち、マイク・ポンペオ米国務長官が平壌を訪問し、米朝首脳会談に向けた準備を進めていた。

ホワイトハウスは、3人の解放は首脳会談を前に北朝鮮が友好の意思表示をしたと説明。トランプ大統領は首脳会談は「大きな成功」になるとし、「とても意義のあることができる可能性は大きいと思う」と述べていた。

先月開催された金委員長と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との首脳会談では、朝鮮半島の非核化努力を約束したが、実現に向けた詳しい道のりは示されず、過去に表明された同様の約束も破棄されている。

しかし、北朝鮮の最高指導者が1953年の朝鮮戦争の休戦協定以来始めて南側に足を踏み入れ、劇的な開催となった南北首脳会談では、南北関係に歴史的な前進があった。

なぜシンガポールなのか

経済的に繁栄する東南アジアの小国、シンガポールは過去にも注目の外交舞台となってきた。

2015年には、習近平・中国国家主席と当時の馬英九・台湾総統がシンガポールで、1949年の中台分離以来初の首脳会談を行った。

米政権の高官たちも米朝首脳会談の場所として望ましく、自然な選択肢だと考えていた。

米国とシンガポールとの間には緊密な関係が維持されている。シンガポールには北朝鮮の大使館があるが、シンガポールは昨年11月、北朝鮮に対する国際的な経済制裁の発動を受け、北朝鮮とのすべての貿易を停止した。

米朝首脳会談の候補地には、シンガポールのほか、モンゴルや朝鮮半島の非武装地帯(DMZ)にある板門店も挙がっていた。

首脳会談の核となる論点

Image copyright KCNA/Reuters

首脳会談で話し合われる最も重要な問題は、北朝鮮の核兵器開発だ。トランプ氏と金氏が昨年、互いに激しく非難し合ったのも核兵器開発が争点だった。

2006年以来、北朝鮮は合計6回の核実験を実施している。国際社会からの激しい批判や制裁にもかかわらず、北朝鮮は自衛のために核兵器が必要だとしていた。

米国は北朝鮮に完全かつ不可逆的な核・ミサイル開発の放棄を求めている。

金委員長は先月、核・ミサイル実験の中止と核実験場の廃棄を約束。しかし、開発に多大な努力を傾けた核兵器を簡単には放棄しないだろうと、専門家たちは考えている。また「非核化」が実際に何を意味するのか、双方の考えには隔たりが大きいと指摘されている。

北朝鮮は、首脳会談でどのような提案を行うのか触れていないが、北朝鮮にとっての主要な課題は、韓国に駐留する約3万人の米軍と、北朝鮮経済を追い詰めている制裁の解除だ。

(英語記事 Trump-Kim Jong-un summit set for Singapore on 12 June

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