米マクドナルド従業員がセクハラ被害で提訴

McDonald's burger Image copyright Getty Images

米ファストフード大手マクドナルドのフランチャイズ店で働く女性従業員10人が22日、セクシュアル・ハラスメント(セクハラ)被害を受けたとして同社を提訴した。

提訴した従業員の中には15歳の少女も含まれる。従業員は体をまさぐられる、性行為に誘われる、公然わいせつを受ける、わいせつな言葉を投げかけられるといった被害を受けたと主張している。

マクドナルドはこの申し立てを「非常に真剣に」受け止めており、フランチャイズ店も同様だとしている。マクドナルドをめぐっては、2年前にも同様の申し立てがあった。

今回の提訴は米雇用機会均等委員会(EEOC)に対し、マクドナルド従業員の待遇改善を求める団体「ファイト・フォー・$15」が行った。

同団体によると、マイアミ、ロサンゼルス、デトロイトなどの都市で勤務する従業員は、管理職にセクハラの事例を報告しても無視されたりからかわれたりしたという。

何人かの従業員は報復にあったとも主張しており、中には解雇された人もいたと同団体は述べた。

「上司は何もしなかった」

セントルイスの店舗でレジ打ちを担当していたブローナ・モローさんは、「画像や性的な言葉で」同僚から「繰り返し嫌がらせを受けた」と語った。

しかし、モローさんが出来事を報告したとき、「上司は何もしなかった」という。

モローさんは「被害を受けたのが私1人でないのは分かっており、だから声を上げている。他の人まで私が受けてきたハラスメントに遭う必要はない」と述べた。

ある従業員は、ニューオーリンズの店舗で同僚が体をまさぐってきたことを上司に報告した。

Image caption マクドナルドは従業員の賃金についても働きかけを受けている

しかし従業員の上司は対策をとらないばかりか、従業員をからかい、「同僚に『色仕掛け』していたんだろう」と言ったという。

告訴はマクドナルドのフランチャイズ店とマクドナルド本社の両方が対象。しかしマクドナルド本社は、フランチャイズ店は独立した事業主とみなしている。

マクドナルドの広報担当者は、「我々の職場はどんなハラスメントや差別も容認しない。マクドナルド社はセクハラの訴えを非常に真剣に受け止めており、米国1万4000店のマクドナルド店舗の約90%を所有し運営する我々の独立したフランチャイズ事業主も同じだと確信している」と述べた。

告発専用回線

マクドナルドは2016年、類似するハラスメント告発を受け調査を約束した。

しかしAP通信によると、同社の広報担当者は、調査によりそのようなハラスメントへの対策を狙った何らかの方針変更があったのかについて、回答しなかったという。

マクドナルドの最低賃金を15ドルにするよう同社に長い間要請を続けているファイト・フォー・$15は現在、米国全土のマクドナルド従業員に「大きく広がるセクハラに挑戦しよう」と計画している。

ファイト・フォー・$15は専用回線を設置し、他の従業員にも弁護士の確認を経た告発状を手に入れるため、同団体に連絡するよう促している。

同団体はハービー・ワインスティーン氏の不祥事をきっかけに性的虐待の被害者を支援するため設立された「タイムズ・アップ弁護基金」の援助を受けている。

(英語記事 McDonald's workers make sexual harassment complaints

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