北朝鮮・金委員長、再び中国を訪問

金委員長は今回の訪中で先に行われた米朝首脳会談について説明するとみられている Image copyright Getty Images
Image caption 金委員長は今回の訪中で、先に行われた米朝首脳会談について説明するとみられている

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は19日から2日間の予定で中国を訪問する。金委員長は先週12日にドナルド・トランプ米大統領との首脳会談を終えたばかり。

金委員長は、経済制裁やトランプ大統領との会談時に総論的な表現で約束した朝鮮半島の非核化について、中国と協議するとみられている。

北朝鮮が唯一緊密な経済関係を持つ中国はすでに、北朝鮮に対する制裁の緩和を示唆している。

一方、米国と韓国はそれぞれ19日までに、8月に予定されていた次の定例合同軍事演習を中止することで合意したと発表した。トランプ大統領は金委員長との首脳会談後に、軍事演習の中止を表明していた。

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Image caption 米国と韓国はこれまで大規模な合同軍事演習を定期的に行ってきた

金委員長が訪中するのは、今年3月に北朝鮮の指導者に就任して以降初の外遊先として中国を訪れ、習近平国家主席と会談して以来、3度目となる。

今回の訪中は中国の国営メディアが明らかにするという異例の形となったが、訪中目的の詳細については報じていない。

12日の米朝首脳会談では、トランプ氏が「包括的な」合意だとする共同声明に署名がされた。

北朝鮮が、4月に開かれた韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との首脳会談でも約束している非核化に同意した一方、トランプ大統領は米国が韓国と行ってきた合同軍事演習の中止を表明した。

北朝鮮と中国は長年にわたり、米韓の合同軍事演習の中止を求めてきた。

アジア地域における米国の同盟国の韓国と日本は、合同軍事演習は非常に重要だと主張してきた。

韓国は、トランプ大統領による合同軍事演習の中止表明について事前に知らされていなかったもようで、実際にどのように実現するのかをめぐり混乱が生じた。

トランプ氏が演習について「挑発的」だと、北朝鮮がこれまで使ってきた言葉と同じ表現をしたことへの困惑も見られた。米国は、軍事演習は純粋な防衛目的だと主張していた。

韓国には米軍約2万9000人が駐留しており、両国は毎年、大規模な合同軍事演習を実施してきた。

8月に予定されていた軍事演習には米軍約1万7500人が参加する予定。

韓国国防省は「韓国と米国はさらなる措置について協議を継続する」とし、「今後の演習については何も決定していない」と付け加えた。

米ホワイトハウスのサラ・サンダース報道官はこれに先立ち、「シンガポールで見られたように、北朝鮮が誠実な行動をとる限りは、現時点で、これら(軍事演習)は停止されると考えている」と記者団に語った。

(英語記事 Kim Jong-un visits China after Trump summit

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