タイ洞窟、少年4人の救助成功 残りは9日朝から

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少年の救助報告に歓声 タイ洞窟

タイ北部の洞窟に閉じ込められている少年12人とサッカー監督の救助作戦が8日始まり、これまでに4人の少年が救出された。いずれも健康状態は良好だという。

チェンライ県のナロンサク・オソタナコルン知事は、作戦は「順調だ」と話した。ただし、空気ボンベを充填する必要があるため、救助は10時間ほど停止している。

タムルアン洞窟内の水位が上がる恐れがあったため、救助隊は8日に作戦開始に踏み切った。

ナロンサク知事は、次の救助作戦は「全ての空気ボンベと設備」を運び込んでから9日朝には再開する予定だとしている。また、現場の情報が錯綜するなかで6人が救助されたと一部で言われた点について、情報を訂正した。

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複数のダイバーが少年たちに伴い、水没して真っ暗な洞窟の通路を泳ぎ、洞窟の出口まで導いた。行程の最後の部分は歩いて通り抜けられたと言われている。

救助隊は雨が上がったのを受け、予定よりも前倒しで作戦を開始した。最初の数人の脱出は、当局が予想していたよりも早く進んだ。

ナロンサク知事によると、洞窟内の13人とその家族は全員、できるだけ素早い移動が必要だと同意した。

洞窟内で何が行われている?

現在、90人の熟練ダイバーが洞窟内で作業に当たっている。40人がタイ国内から、50人は国外から集められた。

Image copyright EPA
Image caption 洞窟から近くの病院に到着した救急車

経験豊富なダイバーにとっても、少年たちのいる場所まで往復するのは重労働だ。

出口までの通り道にはすでに、手でたどるためのガイドロープが張られている。場所によって、歩いたり、水の中を歩いたり、登ったり潜ったりしなくてはならない。

少年たちは、通常のマスクよりも初心者に適した顔部全体を覆うマスクをかぶる。少年1人につき2人のダイバーが付き、ダイバーが少年の空気ボンベを運ぶ。

Image caption 救助の様子を図で示した。ダイバーが少年の空気ボンベを持ち、ガイドロープをたどって泳ぐ。少年は前のダイバーとひもでつながれ、フルフェイスのマスクをかぶる。

最も困難なのは、洞窟の中ほどにある「Tジャンクション」と呼ばれている場所で、あまりに狭いため、ダイバーは空気ボンベを外して進まなければならない。

Tジャンクションを抜けると、ダイバー達の基地となっている「第3室」があり、少年らはここで出口へ向かう前に休息が取れる。洞窟を出た後は、チェンライ県の病院に運ばれる。

この洞窟では6日、救助活動に参加していた元タイ海軍のダイバーが死亡しており、いかに危険な行程が浮き彫りになった。サマン・グナン氏は少年たちに空気ボンベを運んだものの、自分の酸素が足りなくなってしまった。

グナン氏は意識を失い、回復しなかった。グナン氏の同僚は「友人の犠牲を無駄にはしない」と話している。

少年たちはどうして洞窟に?

12人の少年とサッカー監督は2日、洞窟の入り口から4キロの地点で、英国人ダイバーによって発見された。

少年らは11歳から17歳で、「ムーパ(イノシシ)」サッカーチームのメンバー。サッカー監督と共に遠足で洞窟を訪れたところ、増水によって閉じ込められた。

13人を真っ暗な洞窟網から発見するまでには9日間を要した。

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少年たちへの精神的影響は? タイ洞窟救助

雨と時間との戦い

当局は当初、少年たちは雨季が終わるまで間の数カ月間、洞窟内に留まる必要があるかもしれないと考えていた。

また、地表から穴を掘って洞窟に到達する方法や、山の斜面に別の入り口がないかなどを模索していた。

しかしタイでは雨季が始まったばかりで、少年たちを閉じ込めた洞窟の水も向こう数日で増える見通しだと判明した。

救助隊が必死の排水作業を続けるなか、ナロンサク知事は8日、洞窟内の水位はこれまでで最も低くなっていると説明した。

「きょう以上に準備万端の日はない」と知事は述べ、作戦開始の決定を明らかにした。

(英語記事 Four Thai boys rescued but rest must wait

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