【サッカーW杯】FIFA、準決勝で歌われたイングランド応援歌を調査
リチャード・コンウェイ BBCスポーツ・ニュース特派員

画像提供, Reuters
イングランドはモスクワでのクロアチア戦で、多くのファンから声援を受けた
11日に行われたサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会の準決勝、イングランド対クロアチア戦で、イングランドのファンが歌った応援歌の性質が「差別的な可能性がある」として、国際サッカー連盟(FIFA)が調査を進めている。
調査は、イングランドのサポーターがこの試合で、「ノー・サレンダー」や、他にも差別的な可能性を持つ応援歌を歌ったことに関連するもの。
FIFAは「イングランドファンによる差別的な性質を持つ可能性のある応援歌に関連して示された報告書があることは認められる」と述べた。
「英サッカー協会に対し手続きを開始した」
イングランドは1966年以来のW杯決勝進出を目指していたが、11日にモスクワで行われた準決勝でクロアチアに延長戦の末1-2で破れた。
イングランドは14日、サンクトペテルブルクでベルギーと3位決定戦を戦い、今大会を終える。
英フットボール協会は11日、デレ・アリ、エリック・ダイアー、ラヒーム・スターリングが、FIFAが着用しないよう警告したのを無視して「認められていない」靴下を履いたとして、7万スイスフラン(約786万円)の罰金を受けた。
3人の選手は、米ナイキが提供する大会の公式靴下の上に、かかとまでを覆う別ブランドの靴下を履き、「メディアおよびマーケティング規則、そしてFIFAの用具規則に違反した」という。
ドーピング検査は陰性
FIFAは12日、W杯期間中これまでに実施した全てのドーピング検査について、結果が陰性だったと発表した。
FIFAによると2018年1月以降、あわせて2037回の検査が実施されている。準決勝まで残った4チームの全選手には1月以降、平均して4回の検査が行われているといい、最大で8回検査対象になった選手も複数人いるという。