水陸両用の観光船が転覆、少なくとも11人死亡 米ミズーリ州

ソーシャルメディアに投稿された動画には、嵐の中でテーブルロック湖を航行する水陸両用ボートの様子がとらえられている Image copyright Reuters
Image caption ソーシャルメディアに投稿された動画には、嵐の中でテーブルロック湖を航行する水陸両用ボートの様子がとらえられている

米ミズーリ州ブランソン近くの観光地として知られるテーブルロック湖で19日、観光客を乗せた水陸両用ボートが転覆・沈没した。警察によると少なくとも11人が死亡、複数の行方不明者が出ている。

地元メディアによると、船には約30人が乗っていた。現在、ダイバーたちが行方が分からなくなっている約5人の捜索を行っている。7人が病院に運ばれ、うち2人が大けがを負っているという。

地元の南ストーン郡消防署には午後7時(日本時間20日午前9時)過ぎに連絡が入った。消防署はツイッターで、「『観光用ボートが関係した』『多数傷病者事故(MCI)』の現場には、複数の当局からチームが派遣されている」とコメントした。

ブランソンにある病院、コックス・メディカルセンターで広報を担当するブランディ・クリフトン氏は、事故が起きてから間もなく大人4人と子供3人が病院に運ばれてきたと明らかにした。

ミズーリ州のある米中西部には、激しい雷雨が相次いで襲来しており、木が倒れたり停電が起きるなどするなか、ブランソンには雷雨警報が発令されていた。

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Image caption ダイバーたちが生存者を探している

目撃者の一人が撮影した動画には、水陸両用ボート2艘が荒波や水しぶきの中を航行しようとする様子がとらえられている。

そのうちの1艘は陸に到達できたが、もう1艘は風を受けて後退し、徐々に水没した。

ストーン郡のダグ・レイダー保安官は、補佐の1人が船に乗り合わせており、一部の乗客の救助を手助けしたと語った。

Image caption ミズーリ州ブランソン(Branson, Missouri)の位置

水陸両用ボートは観光客に人気があるが、これまでも多数の死亡事故が起きている。

2016年には東部マサチューセッツ州ボストンで、水陸両用車両とバイクが衝突し、バイクに乗っていた女性が死亡。これを受け水陸両用車両の安全規制に関する法律が改正された。

前年には、西部ワシントン州シアトルで水陸両用車両がバスと衝突し、学生5人が死亡、数十人が負傷する事故が起きていた。

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Image caption シアトルの橋の上で水陸両用車とバスが衝突し5人が死亡、複数の重傷者が出た

英国では、2013年に観光ツアーに使われていた水陸両用車両が火災を起こし、ツアーが一時中止になっている。

水陸両用ボートとは

観光目的に使われる水陸両用ボートは、第2次世界大戦で人や物資を運ぶために使われた6輪の車両「DUKW」が原型で、港湾施設のない場所にも上陸できるのが特徴だ。

第2次世界大戦中には約2万1000台が製造された。1944年6月の連合軍によるノルマンディー上陸作戦でも使われている。

Image caption ロンドン市内を行進する英海軍のDUKW。撮影は1946年

(英語記事 Missouri duck boat capsizes killing at least 11 people

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