ギリシャで森林火災、少なくとも49人死亡 政府は国際支援要請

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ギリシャで大規模な森林火災が発生し、死者も出ている

ギリシャで23日、大規模な森林火災が発生し、少なくとも49人が死亡した。過去10年以上で最も深刻な火災被害を受け、ギリシャ当局は国際支援を要請した。

地元当局者によると、アテネの北東40キロにある海沿いの観光地マティの1カ所で26人の遺体が見つかったと明らかにした。最も甚大な被害が生じているのがマティだという。

消防隊は死者数が少なくとも49人に上っているとし、犠牲者の多くが子供だとみられると述べた。かかってくる緊急電話の多くは、行方不明者の捜索を求めるものだという。

ビーチから人々を避難させるため、ボートやヘリコプターが使われている。当局者によると、森林火災からボートで避難した観光客10人を探しているという。

火災が起きている首都アテネの近郊では、多くの住民が避難している。消防当局は数百人態勢で消火にあたっており、国際的な支援を要請している。

ギリシャのアレクシス・ツィプラス首相は報道陣に対し、「火災を制御するため、可能な限り全力を尽くす」と述べた。

Image caption マティ(Mati)と首都アテネ(Athens)の位置

死者のほとんどはで火災に巻き込まれ、家の中、あるいは車の中で死亡したという。

カメラマンのパンテリス・サイタス氏は国営アテネ・マケドニア通信に対し、黒こげになった遺体が見つかった場所は海岸からわずか15メートルの位置だったと語った。

「この人たちは海の中に逃げ込もうとしていただろうが、炎にのみ込まれてしまった可能性が高い」とサイタス氏は話した。

この地域では、少なくとも150人が負傷した。

マティにいて遭難を逃れたコスタス・ラガノス氏は、「幸い海に入って、逃げられた。炎は水際まで追ってきていた」と語った。

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Image caption 死者のほとんどはアテネの北東40キロにある海沿いの観光地マティで火災に巻き込まれた

消防当局は状況を「極めて困難」と呼んでいる。対応調整を支援するため、ツィプラス首相はボスニアへの公式訪問を切り上げた。

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Image caption 消防士数百人が消火にあたっている

ギリシャ国立救急治療センター(EKAV)のミルティアディス・ビロナス氏は、25人が病院に運ばれ、4人が重傷だと話した。

目撃者の1人はロイター通信に対し、アテネで4人の遺体を見たと語った。

ソーシャルメディアには衝撃的な動画が投稿され、損傷した建物、煙がたちこめるオレンジ色の空、車で火災から逃げる人たちの様子を示している。

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Image caption 火災から車で逃げようとする人も

ツィプラス首相は「全ての緊急部隊が動員されている」とし、アテネ周辺のアッティカ地方に緊急事態宣言を発令した。

ギリシャ政府は消火活動支援のため、ヘリコプターと追加の消防士の派遣を欧州各国に要請している。

制御不能な火災が広がっていることから、アテネ近郊の沿岸地域に住む住民は23日午前、家から避難するよう指示を受けた。キャンプ場にいた子供数百人も避難した。

欧州ではスウェーデンでも、数十件の山火事が延焼を続けている。

イタリア、ドイツ、ポーランド、フランスを含む各国は追加の飛行機、車両、消防士などの支援を送った。

しかし、今後も気温上昇が予想されることから、火災を制御するための消火活動は時間との戦いになっている。

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Image caption 住民は住居を諦めるよう指示された
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Image caption ギリシャのアレクシス・ツィプラス首相は「全ての緊急部隊が動員されている」と語った
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Image caption 火災により多くの建物が損傷している

(英語記事 Greece seeks international help battling deadly wildfires

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