英イングランド、雷雨で史上最高気温更新されず 今年の最高気温は記録

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猛暑が続く英イングランドでは27日に気温が史上最高の37度になると予想されていたが、雷雨が予想より早く訪れたため、記録更新は食い止められた。

BBC天気センターによると、嵐は26日深夜にイングランド北東部とスコットランド東部で発生し、気温を引き下げた。

嵐は27日午後2時(日本時間午後10時)からさらに発生する見込みで、イングランド東部には最も危険度の低い「イエロー」の注意報が出ている。

ただ日中の気温は依然として高くなるもようで、各地で30度前後、イースト・アングリアでは34度まで上がるという。

26日はロンドンに近いサリー州で35.1度を記録し、今年一番の気温となった。

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注意報は27日午後11時45分まで出ており、豪雨や洪水に加え、ひょうが降る可能性がある。豪雨は夕方のラッシュアワーと重なり、危険を伴う場合もあるという。

分厚い雲と降雨は27日午後には、英領北アイルランドやスコットランド西部、ウェールズの一部地域、イングランド南西部にも広がる見込みだ。

このため、27日に起こる月食「ブラッド・ムーン」を見られる可能性は低い。今回の月食は、今世紀で最も長く続くものと言われている。

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Image caption 27日に「イエロー」の雷雨注意報が出ている地域

英国ではこの1週間、高い気温が続いている。

イングランド・ウィズリーで26日に35.1度まで上がったほか、ウェールズではアスクで29.4度、北アイルランドのジャイアンツ・コーズウェイで26.2度を記録した。スコットランドではダンスタッフネイジで27.6度となっている。

またウェールズ・アングルシー島の西海岸バレーでは、日照時間が14.8時間と最高を記録した。

英国の7月の史上最高気温は、2015年のヒースローでの36.7度。

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Image caption イングランド南部ブライトンで日光浴を楽しむ人々

暑さを楽しむ人たちがいる一方、さまざまな場所で被害が出ている。

自治体は、国民保険制度(NHS)の一部の病院は「真冬のような忙しさ」になり、多くの看護師がめまいや疲労を訴えていると警告した。

ある看護師は猛暑の中、3日連続で12時間のシフトで働いた結果、脱水症状で緊急搬送された。

また保健当局によると、好天が続いたことで献血に来る人が減ったほか、脱水症状で献血できない人も多く、献血が足りていないという。

若者や高齢者、肺や心臓に疾患のある人は過度の運動や肉体的な無理をしないよう指示されている。

さらに緑地での火事が増えていることから、消防当局は公園でのバーベキュー禁止を求めているほか、車からごみを投げ捨てないよう呼びかけている。

このほか、英仏海峡を結ぶユーロトンネルでは26日、乗用車と乗客を運ぶ「ル・シャトル」の空調が故障し、5時間に渡る遅延が発生した。

ロードサービスのRACは、自動車の故障件数は例年の7月後半に比べて15~20%増えると予想している。

音楽オーディション番組「Xファクター」優勝者のジェイムス・アーサー氏は、イングランド北部ノースヨークシャー州スカーバラで行われる予定だった野外コンサートを度重なる雷の影響で中止した。

また、イングランド東部エセックス州クラクトン・ピアーでは、海で行方不明になった10代の少年の捜索が行われていたが、夜間は一時中断された。

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Image caption ユーロトンネルへ向かう道では渋滞が起きた

週末には気温は下がって例年並みの10度台後半から20度台前半となり、さらなる雨と強風が予想される。

しかし、来週後半にはまた猛暑が戻ってくる見込みだ。

(英語記事 Storms dampen record heat predictions

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