「ガーディアンズ~」キャスト、問題ツイートで解雇の監督の復帰求める

James Gunn (right) with the Guardians of the Galaxy cast Image copyright Getty Images
Image caption ジェイムズ・ガン監督(右)と「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のキャストたち

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの主要キャストが30日、過去のツイートを理由に7月初めに解雇されたジェイムズ・ガン監督の復帰を求めている。

主演のクリス・プラット氏をはじめ、ブラッドリー・クーパー氏、ゾーイ・サルダナ氏、ビン・ディーゼル氏が30日、ガン監督を支持すると表明した公開書簡に署名した。

俳優らは、10日前に発表されたガン監督の解雇にショックを受けていると書いている。

製作元の米ウォルト・ディズニーは、2008~2011年にガン氏が強姦や小児性愛についてジョークを飛ばした一連のツイートを理由に、同シリーズ3作目の監督から解雇した。

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俳優たちは書簡で、「私たちはジェイムズ・ガンを全面的に支持する」と表明し、「考え、祈り、耳を傾け、議論するために」声明の発表を10日間待ったと書いている。その間に、「ジェイムズの監督復帰を望むファンやマスコミ関係者から支援の声があふれ出たことに励まされる一方で、あっさりだまされてジェイムズにまつわる荒唐無稽な陰謀論を信じてしまう人たちにがっかりしてきた」とも書いた。

さらに俳優たちは「ジェイムズへの愛や支持、感謝を表明したい」と述べた上で、「ジェイムズの何年も前のジョークを擁護するつもりはない。それよりも、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』1と2を作りながら何年もセットで一緒に過ごした経験を共有したい。解雇された彼が示した人間性は、毎日の撮影現場での様子と一貫している。そして、彼の謝罪の言葉は今も、そして最初に一連のコメントに言及した時も、本心から出たものだと私たちは信じる。私たちは彼の心をよく知っているし、信頼し、愛している」と支援を強調した。

「それぞれがしょく罪と救済を見つけるはぐれ者たちの物語を語るため、自分たちを選んでくれたジェイムズは私たちの人生を永遠に変えた。しょく罪と救済のテーマがこれほど大事だったことはないと思う」、「1人ひとりが将来、友人のジェイムズと再び仕事ができるよう期待している。彼の物語は終わっていない。終わるなんてものじゃない」と、キャストは続けている。

さらに俳優たちは、「世論に裁かれる法廷において、法定手続きはほとんどない。ジェイムズは世論に裁かれる最後の善人にはならないだろう」と、ソーシャルメディアに釘を刺した。

「この国に広まる政治的分裂からして、こうした出来事は今後も続くと考えるのが妥当だ。しかし私たちは、あらゆる政治的立場の米国人が人格攻撃で人を抹殺しようとする手を緩めて、集団心理を武器にするのを止めるよう願っている」

「デジタルな石版に書き込んだ自分の言葉をどう使うか、私たちには自分とお互いに対して巨大な責任がある。そのことを、今回のケースをたとえにして、みんな気づいてもらいたい。社会として今回の経験から学び、将来的には、何をどう表現するか決める前に熟慮するように。そしてそうやって学べば、お互いを傷つけるのでなく、お互いを助けて癒すために、この技術を駆使できるかもしれない」と、俳優たちは呼びかけ、公開書簡を「銀河系の守護者一同(Guardians of the Galaxy)」と結んだ。

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Image caption ジェイムズ・ガン監督

プラット氏はさらにインスタグラムへの投稿で、「ジェイムズ・ガンの何年も前の不適切なジョークは支持しないが、彼はいい人間だ」と付け加えた。

左派のガン氏は、ドナルド・トランプ米大統領に批判的な発言を繰り返してきた。今回の解雇原因となった過去の問題ツイートは、ガン監督のトランプ氏批判に反発する保守派勢力が見つけ出した。

ガン氏がかつてツイートしたジョークの多くにはホロコーストやエイズにまつわるものもあり、その内容は極めて不謹慎なため、BBCとしては掲載できない。

問題となったツイートのひとつで、かつてのガン監督は「小さな男の子が僕の大事な部分を触るのが好きだ」と書いていた。

また、「強姦されて最高なのは、強姦された後に『ああ気持ちよかった、強姦じゃなくて』と思えること」というツイートもあった。

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Image caption 主演のプラット氏もガン監督の復帰を願っている

ウォルト・ディズニー・スタジオズのアラン・ホーン会長は、これらのツイートは「擁護できない」もので、「当社の価値観と合致しない」としている。

ガン監督は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の1作目と2作目を製作した。3作目が2020年に予定されている。

1作目は世界興行収入7億7000万ドル(約856億円)を記録し、米コミックシリーズ「マーベル」発の映画で最も成功した作品の一つとなった。

ガン監督は、同じく「マーベル」発の大人気シリーズ「アベンジャーズ」にも携わっていた。

ガン氏は7月初めに、一連の問題ツイートについて「多くの人を傷つけた自分のユーモアについては、これまでも謝ってきた。心から申し訳なく思ってきたし、過去の謝罪の言葉は一言一句、本心です」と声明を発表した。

ディズニーにガン監督の再雇用を求めるオンライン請願には、これまでに約35万人の署名が集まっている。

(英語記事 Guardians of Galaxy cast back ex-director

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