ロバート・レッドフォードさん、俳優業は次回作で引退と

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米ハリウッドのベテラン俳優・監督のロバート・レッドフォードさん(81)が6日、次の出演映画を最後に俳優としては引退すると発表した。
「決してというのは決して言わない方がいいが、演技という意味ではこれでおしまいだと、だいたい決心がついた」とレッドフォードさんは米芸能誌エンターテインメント・ウィークリーに話した。「21の時からずっとやっていたんだし、引退に向かっていく」、「もうこれで十分だろうと思った。どうせなら、明るくてポジティブな作品で終わったらどうだとも思った」とも話している。
レッドフォードさんは映画「スティング」、「明日に向かって撃て」などの出演作で有名で、1981年には「普通の人々」で監督としてアカデミー賞を受賞している。2016年のインタビューでは「俳優業に疲れた」と言い、監督業に集中したいと話していた。
主演の次回作は、実話を基にした「The Old Man and The Gun」。演じるのは、脱獄を何度も繰り返したことで知られる、フォレスト・タッカー役。カリフォルニア州サン・クェンティン刑務所で長さ4メートル超のカヤックを作り、59歳だった1979年に囚人仲間2人と脱獄した。
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1969年にポール・ニューマンと共演した「明日に向かって撃て」
カヤックの船体には「ラバダッブダッブ(ぴちぴちちゃぷちゃぷ) マリン郡ヨットクラブ」と書き込んであったため、見つけた看守は乗っているのが脱獄囚だと気づかず、沈みそうだが大丈夫かと声をかけた。タッカーたちは大丈夫だと答え、そのまま岸にたどり着いた。
脱獄後のタッカーは偽名を名乗り、結婚し、他の犯罪者と手を組んで、「峠を越えた一味」と呼ばれた。仲間たちと一緒に、十数件の銀行強盗を繰り返したとされる。
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