英ヒースロー空港の入国手続き、行列2時間半待ちも

The UK border sign and queues at Heathrow Airport Image copyright PA
Image caption なかなか進まない入国審査の大行列。ヴァージン航空は英政府に対応を求めている

英国の空の玄関口、ヒースロー空港で7月、入国審査の待ち時間が2時間半にも達したことが明らかになった。

欧州経済領域(EEA)31カ国以外の国からの渡航者について、95%の人に対して入国審査は45分以内に済ませるというのがヒースロー空港の目標となっているが、バージン航空が入手したデータによると、7月の間、31日中30日、目標が未達成だった。

ヴァージン・アトランティック航空は、乗客が「苛立っている」と問題視している。

英政府は今年の夏、ヒースロー空港の職員を臨時で200人増員する方針という。

7月の入国管理資料によると、待ち時間が最も長かったのは7月6日で、EEA外からの渡航者は最大2時間36分、行列する羽目になった。

ヴァージン・アトランティック航空のクレイグ・クリーガー最高経営責任者(CEO)は、安全対策が最優先されるのはもちろんだが、多くの国が国境管理を英国より上手に実施していると指摘する。

「とんでもない行列の待ち時間は受け入れられない」とクリーガー氏は批判し、「解消のため対策がとれるのは政府の国境局だけだ」と念を押した。

「英国は世界とビジネスがしたい、世界に向けて開かれていると示さなくてはならないこの時こそ、政府と国境局は、英国を訪れる来客全員に毎回毎回、最高の第一印象を与えなくてはならない」とクリーガーCEOは強調した。

Image caption EEA外の渡航者は入国の際、電子ゲートを使うことができない

ヒースロー空港の入管審査では、欧州連合(EU)とEEAとスイスの市民は、自動化された電子ゲートから入国できるが、それ以外の国からの渡航者は入管審査官によるパスポート検査を受けなくてはならない。

ヒースロー空港のジョン・ホランド=ケイCEOはかつて内務省に対して、米国など「低リスク国」からの渡航者には電子ゲートの利用を認めるよう呼びかけた。

国境の茶番劇

ブリティッシュ・エアウェイズのアレックス・クルーズCEOも今月初め、タイムズに公開書簡を寄稿し、ヒースローで繰り広げられている「国境の茶番劇」を何とかするよう政府に求めた。

「2時間の行列が当たり前のものになりつつある」とクルーズ氏は書き、今年に入ってすでに6000回もEEA外渡航者の待ち時間目標値が未達成だと指摘した。

BBCのジェニー・クマー記者によると内務省は7月の成績がきわめて悪かったことについて、コンピューター・エラーがいくつか重なったほか、「体の弱い大人や子供が大勢到着した」ことも影響したと説明している。

内務省報道官は、「ヒースローに到着する大半の人は、我々が定めるサービス基準の時間内で入国審査を通過する。しかし、それより長く待たされた人がいかにイライラしたかは理解できるし、待ち時間をできるだけ減らせるよう、提携先と全面的に協力していくつもりだ」と述べた。

「しかし同時に、この国の安全を守るために国境で実施する必要不可欠な確認作業を、おろそかにするつもりはない。国境局に必要な人手を確保するため、夏にかけてヒースローに職員200人を追加する」と内務省は方針を示している。

(英語記事 Heathrow Airport passport queues reach 2.5 hours

関連トピックス

この話題についてさらに読む