アジア系俳優が多数出演の映画、米で無料上映企画が広がる

Crazy Rich Asians Image copyright Getty Images
Image caption 「クレイジー・リッチ!」の米国プレミアに集まった俳優陣

できるだけ多くの人に新作映画を見てもらうには? もちろん無料チケットを配るのが一番だ。

これが、シリコンバレーで働くアジア系米国人が始めた「ゴールドオープン(#GoldOpen)」キャンペーンだ。

多くのアジア人俳優が出演する「クレイジー・リッチ!」を宣伝し、ハリウッドでのアジア人俳優の少なさを知ってもらうため、このようなキャンペーンを始めた。

多くの著名で富裕なアジア系米国人が出資し、米国全土で「クレイジー・リッチ!」の無料上映が企画された。

この映画に出演している俳優のヘンリー・ゴールディング氏はツイッターに「これは単なる映画じゃない。もっともっと重要な『ゴールドオープン』だ。君たちはかっこいい!」と投稿し、参加を呼びかけた。

無料上映はロサンゼルスやニューヨーク、ヒューストンと言った都市で開催された。

サンフランシスコとテキサスでの上映には、バブルティーのブランド「ボバ・ガイズ」の共同創業者のアンドリュー・チョー氏が出資した。

こうした試みは今回が初めてではない。昨年1月には、1960年代に米航空宇宙局(NASA)で働いていた黒人女性を描いた「ドリーム」を若者に見せるためのクラウド・ファンディングが2000ポンド(約28万円)以上を調達した。

今年初めに公開された黒人ヒーローが活躍する「ブラック・パンサー」でも、ニューヨークで黒人の若者を対象に同様のキャンペーンが行われ、その後世界中に広がった

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こうしたキャンペーンは、大半のハリウッド映画と比べて、俳優に多様性がある映画を人々に見てもらうのが目的だ。

「クレイジー・リッチ!」の支援者は何千ドルも上映会につぎ込んだ。

買い取られたチケットはユース・グループを通し、無料で若いアジア系米国人に配布された。支援者の友人や、何人かの著名人にも配られた。

13日にワシントンで行われた上映に参加した、政治コンサルタントのティム・リム氏(33)はニューヨーク・タイムズの取材に対し、「こんなにたくさんのアジア人が出ている映画を映画館で最後に見たのはいつだろう」と話した。

リム氏の友人が「クレイジー・リッチ!」の支援者の一人だという。リム氏はあと3回はこの映画を観ると話した。

支援者の一人で俳優のブライアン・ヤン氏はツイッターにチケットの束の写真を投稿し、「これが上映会を買い占めるってこと」とツイートした。

「クレイジー・リッチ!」は、シンガポールの作家ケビン・クワン氏のベストセラー小説を元にしたもので、米国生まれの中国人経済学者レイチェル・チューを主人公とするラブコメディー。

ハリウッド映画でキャストの大多数をアジア人が占めるのは、1993年の「ジョイ・ラック・クラブ」以来だという。

出演俳優の多くは映画では新顔で、BBCの「ザ・トラベル・ショー」でプレゼンターを務めるヘンリー・ゴールディング氏、英テレビドラマ「ヒューマンズ」のジェマ・チャン氏、米コメディドラマ「フアン家のアメリカ開拓記」のコンスタンス・ウー氏などが出演している。

(英語記事 US Asians pay to screen Crazy Rich Asians

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