国際宇宙ステーションで空気漏れ 滞在中の飛行士が対処

ロシアの宇宙船ソユーズ(左)は6月、国際宇宙ステーション(ISS)に新たな乗組員を運んだ Image copyright NASA
Image caption ロシアの宇宙船ソユーズ(左)は6月、国際宇宙ステーション(ISS)に新たな乗組員を運んだ

米航空宇宙局(NASA)は30日、国際宇宙ステーション(ISS)で石の衝突によるものとみられる空気漏れがあり、滞在中の宇宙飛行士が対処していると発表した。

ISSは地球の上空約400キロに位置する。空気漏れの原因は、6月に新しい乗組員をISSへ運んだ宇宙船カプセルに空いた小さな穴だった。

この穴は、宇宙を高速で移動する石のかけらが衝突してできたと考えられている。

米テキサス州ヒューストンとロシアの首都モスクワにいる宇宙管制官は、ISSに滞在中の乗組員6人に危険はないとしている。

ISSは常に、微小隕石(いんせき)の衝突による危険にさらされている。そのため、ISSは地球上空を飛びまわる細かい破片を浴び続けても大丈夫なように、設計されている。

管制官は当初、ISSに設置されている気圧計の警告で、問題に気づいた。

乗組員たちは当時眠っていたが、29日に起床すると、空気漏れの場所を探すよう指示を受けた。

空気漏れは、ISSとドッキングしていたロシアの宇宙船ソユーズで見つかった。ソユーズは6月8日に欧州宇宙機関(ESA)のアレクサンダー・ガースト宇宙飛行士ら新たな乗組員3人をISSに運んだ。ガースト飛行士はISSの司令官を務める予定になっている。

ロシア国営の宇宙開発企業、ロスコスモスのドミトリー・ロゴジン最高経営責任者(CEO)はロシアメディアに対し、「夜から朝にかけて異常事態があった。ISSの気圧が下がり、酸素が漏れていた」と述べた。

「極小の亀裂が発見された。おそらく外部からの損傷だ。設計者は極小隕石によるものだと考えている」とロゴジンCEOは説明した。

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Image caption ドイツ人宇宙飛行士のアレクサンダー・ガースト氏は、欧州出身として2人目のISS司令官となる

ドイツ人のガースト飛行士は、穴の存在を指で触って確認した。

直径数ミリほどの穴を覆うため、封止剤とテープによる応急処置が行われた。

宇宙飛行士は地上の設計者と協力し、より強固な修復か必要かどうかの評価を進めている。

同じソユーズ宇宙船でISSに到着したガースト飛行士と米国のセリーナ・オナン・チャンセラー宇宙飛行士、ロシアのセルゲイ・プロコピエフ飛行士の3人は、今年の年末に地球帰還の予定。

(英語記事 Astronauts tackle air leak on International Space Station

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