【ロンドン火災】自治体職員が被害者基金から6万ポンド横領 旅行や賭博に

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Image caption ジェニー・マクドナー被告

2017年6月にロンドン西部で起きた公営高層住宅「グレンフェル・タワー」の火災をめぐり、自治体職員が被害者基金から6万2000ポンド(約900万円)を横領していたことを認めた。

ケンジントン・アンド・チェルシー区の財務担当だったジェニー・マクドナー被告(39)は、プリペイド方式のクレジットカードを使い、被害者や遺族のための基金から金を持ち出していた。

30日にウェストミンスター治安判事裁判所で行われた公判でマクドナー被告は、「詐欺の常習犯」と呼ばれ、詐欺2件と窃盗1件、犯罪で得た所得隠蔽(いんぺい)について、いずれも有罪を認めた。

盗んだ金はドバイや米ロサンゼルスへの旅行や、高価な食事、オンライン賭博などに使ったという。

ロンドン警視庁によると、被告は「被害者でも遺族でもないのに」金を受け取っていた。火災後10カ月の間に計6万2000ポンドを引き出していたという。

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Image caption グレンフェルタワー火災では72人が亡くなった

ロバート・シンプソン検事は被告を「自分の財力に見合わない生活を送る、賭博好きな詐欺の常習犯」と呼んだ。

また、被告は盗んだ基金を「ドバイやロサンゼルスへの旅行、高いレストランでの食事、美容院や個人的なぜいたく」に使ったと指摘した。

「被告はオンライン賭博にも非常に多くの金を使った。3万2000ポンドを使い、そのうち1万6000ポンドは勝って、1万6000ポンドは負けている」

検察はさらに、この間に被告の結婚生活が破綻したと陳述した。

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Image caption グレンフェルタワー火災の被害者基金をめぐっては、マクドナー被告以外にも詐欺を働いた人物が有罪になっている

「許されない詐欺」

被告は電子タグ着用などの条件付きで保釈されており、今後、アイルワース刑事法院で量刑の言い渡しを受ける。ウェストミンスター裁判所の担当判事は、「実刑が適切」だと見解を示した。

現在は精神医療関係の慈善団体で財務職に就いているが、辞職を命令された。新しく就職する際には警察に届ける必要がある。

有罪判決を受けてケンジントン・アンド・チェルシ-区の報道官は、同自治体は詐欺に「ショックを受けており」、マクドナー被告の行動は「許されない」と話した。

「我々は詐欺を深刻に受け止めており、グレンフェル火災をめぐるあらゆる詐欺を撲滅するため、常に行動している」

「今回の件では、自分たちの職員の1人が、自治体の仕組みと手続きをかいくぐって自治体から金をだまし取った。これは衝撃的で許されないことだ」

報道官はさらに、「我々はこの詐欺事件を発見しすぐに措置を講じた。これには内部プロセスの強化も含まれる」と説明し、「被害者と家族に苦痛を与えたことをお詫びする」と述べた。

(英語記事 Manager spent Grenfell cash on Dubai trip

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