北海道地震、生存者の捜索続く 死者数増える

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Image caption 大きな被害を受けた厚真町では、救助隊員が夜を徹して作業に当たっている

6日に起きた北海道胆振(いぶり)地方を震源とする強い地震を受け、救助隊による生存者の捜索が続いている。安倍晋三首相は7日午前、この地震による死者が16人に上ったと発表した。

なお十数人の安否が確認できておらず、大半は土砂崩れのがれきの下に埋まっていると懸念されている。

また、160万戸で停電が続いている。

日本では今月初めに西日本を非常に強い台風が襲ったばかりで、今週に入って2つめの災害となった。

地震は6日午前3時8分ごろに発生し、数千人が避難所で一夜を過ごした。

「死ぬと思った」

最も被害が大きかったのは厚真町(あつまちょう)で、大規模な土砂崩れによって道路や家が破壊された。

厚真町で救助に当たっている救急隊員はNHKの取材に対し、「まだ土砂の下敷きになっている人がいると聞いている。夜を徹して作業しているが、救助は難しい」と話した。

ある住民は、「恐ろしかった。地面が上から下まで崩れてきて、死ぬんだと思った。家が崩れると思った」と語った。

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Image caption 北海道では週末にかけて天候が崩れる予報で、さらなる土砂崩れが懸念されている
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Image caption 厚真町で倒壊した家屋の側に立つ住民

安倍首相はこの地震による死者が16人、26人が安否不明、多数のけが人が出ていると発表した。

NHKによると、人数については菅義偉官房長官が同日午後の記者会見で、死者と心肺停止者数は従来通り分けて発表すべきで、「厳密にいえば、死者9人、心肺停止者数7人とすべきだったとの報告を受けている」と謝罪した。

首相は7日に開いた関係閣僚会議で、「多くの方が避難所などで不安な時を過ごしている。(中略)ライフラインの早期復旧に向けた支援などを先手先手で行ってほしい」と支持した。

当局関係者は、人口のまばらな農村地域まで電気が復旧するには少なくとも1週間はかかるだろうとしている。

向こう数日は天気が崩れる予報で、政府高官は引き続き注意し余震に備えるよう呼びかけている。

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Image caption 厚真町での救出作業

交通機関は再開の見込み

新千歳空港は7日に運航を再開し、鉄道サービスも週末を前に運転を再開する見込みだ。

製造業にも影響が出ている。トヨタ自動車は、電気が復旧するまで道内の工場を操業停止にする方針を示している。

7日に予定されていた日本対チリのサッカー親善試合は中止となった。

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Image caption 厚真町で救助に当たる緊急隊員

日本は世界で最も地震が多発する国のひとつで、M6.0以上の地震の約2割が日本で発生している。

4日に西日本を襲った25年ぶりの強い台風21号では、少なくとも11人が亡くなっており、今なお復興作業が続いている。

6月には大阪を強い地震が襲い、5人が死亡、300人以上がけがをした。

(英語記事 Fears grow for Japan quake survivors

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