米東海岸のハリケーン被害 死者31人に

A "high water" sign is seen amid flooding in North Carolina Image copyright Reuters

米東海岸を襲っているハリケーン「フローレンス」による死者はこれまでに31人に上り、特に洪水被害の激しいノースカロライナ州では24人の死亡が確認された。

同州のロイ・クーパー知事は17日、「壮大な嵐」がなお危険な状態にあり、州内の河川も大洪水の水準に達したと話した。

海岸沿いのウィルミントンは、嵐のあとの激しい洪水によって孤島となった。当局は非難した住民に対し、近付かないよう呼びかけている。

クーパー知事は記者会見で、ノースカロライナ州全土で「壊滅的な洪水と竜巻がなお、人名や建物を犠牲にしている」と話した。

「ノースカロライナの多くの地域で、まだ危険が差し迫った状態だ。まだ最悪の洪水がたどり着いていない地域もある、これは我々の州にとって歴史的な大惨事だ」

米調査会社ムーディーズ・アナリティクスの推計によると、フローレンスによる被害総額は170億~220億ドル(約1兆9000億~2兆5000億円)に上る。地元メディアNPRによれば、米国のハリケーンによる被害としてはトップ10に入るという

被害額の大半は不動産にまつわる損失で、内陸部で洪水が続けば今後も金額が上がる可能性があるという。

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Image caption 地場小売チェーンのワッフルハウス前に傘を差して並ぶウィルミントンの住民。連邦緊急事態管理庁(FEMA)は、ワッフルハウスが開店しているかを災害の一指標にしている

人口12万人のウィルミントンでは、約400人が洪水から救助されたほか、街の大部分で停電が続いている。

米国立気象局は、少なくともあと2日はこの地域で鉄砲水が発生する可能性があると発表した。

15日にはハリケーンに乗じて小売店で略奪行為をしたとみられる5人が逮捕されており、市内全体に夜間外出禁止令が出ている。

Image caption ウィルミントンの位置

フローレンスの進行と被害状況は?

米国立ハリケーン・センターによるとフローレンスは熱帯低気圧に変わり、風速も12.5メートル毎秒まで下がった。

ノースカロライナ州とサウスカロライナ州の一部地域では、13日からの降水量が1000ミリを越えた。

国立気象局は17日、ノースカロライナ州ファイアットビル近くのケープ・フィアー川が、夕方までに水位18メートルの大洪水の水準に達すると発表した。

また、この日の朝にはノースカロライナ州全土で竜巻警報が発令された。

地元メディアによると、エルム・シティーを竜巻が通過し、建物や電線が被害を受けた。

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Image caption ノースカロライナ州ニューバーンでは、フローレンスによる洪水で船が住宅に激突した

同州当局によると、米沿岸警備隊やボランティアが約900人を洪水から救出した。1万4000人が今なお避難所に滞在している。

向こう数日でノースカロライナ州を視察する予定のドナルド・トランプ米大統領は、同州の複数の郡に災害宣言を発令。復興に連邦予算を振り向けると発表した。

フローレンスはバージニア州やウェストバージニア州に向かって移動しており、18日には北東部への進路を変えるとみられている。

Image caption フローレンスの予想される進路。17日から18日にかけて北東方向に進路を変え、18日には大西洋に抜ける見込み

(英語記事 Storm Florence death toll climbs to 31

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