トランプ氏、テイラー・スウィフトさんが「前より25%」嫌いに 民主党候補支持で

Collage of Taylor Swift and Donald Trump Image copyright Getty Images

これまで政治的発言をしてこなかった米人気歌手テイラー・スウィフトさん(28)が11月の中間選挙で民主党候補を支持したため、トランプ大統領は8日、「前より25%好きじゃなくなった」と述べた。

スウィフトさんは7日、地元テネシー州から11月の中間選挙に出馬する民主党候補2人を支持すると、インスタグラムに投稿した。スウィフトさんのフォロワーは1億1200万人。

「これまで私は政治的な意見の公表を避けてきたけれども、今まで生きてきて経験したいくつかの出来事と、過去2年間で世界が経験してきたことによって、私の気持ちは大きく変わった」とスウィフトさんは書き、自分は人権や女性や性的少数者のために戦う人にこれまでずっと投票してきたと説明。

その上で、女性の権利拡大や賃金の平等、女性への暴力取り締まり強化、性的少数者の差別禁止などに、連邦下院で反対し続けてきた共和党現職のマーシャ・ブラックバーン議員は「恐ろしい」し、「支持できない」と言明した。

スウィフトさんはその上で、「お願い、お願いだから、自分の州から出馬する候補について自分で勉強して、自分の価値観に一番近い人に投票してください」と呼びかけた。

「知的で思慮深く、自分をしっかり持っている本当に大勢の人がこの2年間で18歳になって、自分の票を入れる権利と特権を手にした」と、若いファンの多いスウィフトさんは書き、米国で投票するためにまず必要な有権者登録の期限が9日に迫っているので、登録して欲しいと訴えた。

テネシー州選出の上下院議員にはいずれも民主党候補に投票すると書いたスウィフトさんを、大勢が支持する一方で、共和党支持者は強烈に反発している。

トランプ大統領は8日、スウィフトさんの発言についてコメントを求められ、ブラックバーン下院議員が「とても良い仕事をしている」と述べた。

「素晴らしい女性だ。テイラー・スウィフトは彼女のことを何も知らないはずだ」と大統領は言い、スウィフトさんの音楽が「前より25%好きじゃなくなった」と述べた。

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トランプ氏は2012年8月のツイートで、スウィフトさんは「素晴らしい」「最高」だと称え、一緒に記念撮影してくれたことを感謝していた。

スウィフトさんの今回の投稿には7日以降、「いいね」ボタンが160万回以上押された。モデルのクリシー・ティーゲンさん、歌手ケイティー・ペリーさん、女優リース・ウィザースプーンさんなど、著名人もシェアした。

その一方で、保守派コメンテーターや共和党関係者は、スウィフトさんを批判している。

保守学生組織ターニング・ポイントを立ち上げたチャーリー・カークさんは8日、保守系フォックスニュースに対して「テイラー・スウィフトの何が大好きだったって、政治には近寄らなかったからなのに」と述べた。

共和党上院選挙対策委員会は、スウィフトさんの「態度」を批判し、「勤勉なテネシー住民にどうやって投票するか説教するため、象牙の塔から下りてきた」と皮肉った。

保守派のマイク・ハッカビー元アーカンソー州知事は、「テイラー・スウィフトに政治的発言をする権利はもちろんあるが、13歳の女の子に投票を認めない限り、選挙に影響はないな」とツイートした。

2016年大統領選では、ビヨンセさんやレディ・ガガさんなど人気歌手が、民主党のヒラリー・クリントン候補を支持して応援活動に積極的に参加したのに対して、スウィフトさんは特定候補の支持を表明しなかった。このため、「テイラー・スウィフトは誰に入れるのか」が当時のグーグル検索用語の上位に上がり、政治について何も言わないことを批判されるなどしていた。

2012年には米誌タイムズに対して、「他人に影響を与えるかもしれないので」自分は政治について発言しないのだと話していた。

スウィフトさんは、若い女性を中心に、保守派白人に人気の高いカントリー・ミュージックのファン層にも支持されている。保守派人気は、これまで政治的に中立を保ってきたおかげでもあると指摘する声もある。

テネシー州は伝統的に共和党優位の保守地盤で、連邦下院9議席のうち現在7議席が共和党、2議席を民主党が占める。上院の2議席は共に共和党。11月6日の中間選挙では、特に下院選挙で民主党が過半数を奪還するのかが焦点となっているだけに、スウィフトさんが再選に反対したブラックバーン下院議員(共和党)の議席の行方が注目される。

(英語記事 Trump 'likes Taylor Swift 25% less' after political post

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