「セサミストリート」ビッグバードの人形使いが引退へ

Oscar the Grouch and Caroll Spinney Image copyright Getty Images

米国の子供向け番組「セサミストリート」を制作する非営利組織(NGO)セサミ・ワークショップは17日、人形使いキャロル・スピニーさん(84)が引退すると発表した。スピニーさんは同番組でビッグバードとオスカー・ザ・グラウチを着ぐるみに入って演じ、人気を博した。

スピニーさんは番組が始まった1969年以来、2つのキャラクターを演じてきた。着ぐるみに入るだけでなく、声も演じた。

セサミストリートの公式ツイッターアカウントは17日、スピニーさんの声明を投稿した。

声明でスピニーさんは、「セサミストリートに参加する前は、自分のやっていることがとても重要だとは感じられなかった。ビッグバードが私の目的を見つける助けになってくれた。役は降りるが、私はこれからもビッグバードでいつづけるような気がする。たまにはオスカーにも! 彼ら2つのキャラクターは私に大きな喜びを与えてくれたし、私を天職に導いてくれた。そして、一生の思い出を作ってくれた。それをこれからもずっと大切にしていく」と述べた。

公式アカウントは声明とともに、「長年人形使いとして活躍したキャロル・スピニーが、ビッグバード役とオスカー・ザ・グラウチ役の降板を発表した。スピニーは象徴的な2役が、2人の人形使い、マット・ボーゲルとエリック・ジェイコブソンに引き継がれることを喜んでいる」と発表した。

スピニーさんは5歳のとき、童謡「Three Little Kittens(3匹の子猫)」を元にした芝居を見て、人形使いの世界が好きになったという。

子供時代から10代を通じて人形使いを研究し、大学の授業料を人形使いで稼いだ。

米空軍を退役後、スピニーさんは米ラスベガスとボストンで、1950年代から60年代にかけてプロの人形使いとして活躍。1962年に、後にセサミストリートでも共演することになる人形師のジム・ヘンソンさんと出会った。

その後スピニーさんは1969年、セサミストリートの初放映時に演者として加わった。

Image copyright Sesame Workshop
Image caption ジム・ヘンソンさんとセットで談笑するキャロル・スピニーさん(左)。写真にはオスカー・ザ・グラウチも写っている

セサミストリートでの活躍で、スピニーさんはグラミー賞を2度、エミー賞を6度獲得。2006年にはエミー賞の生涯特別功労賞を受賞した。

1994年にハリウッドの殿堂入り。2000年には米議会図書館の「生きる伝説」賞を受賞した。

スピニーさんの人生とキャリアは2014年、ドキュメンタリー映画「I Am Big Bird(私はビッグバード)」として公開され、幅広い評価を受けた。

そしてもしかすると、スピニーさんの人生で最も偉大な達成の1つは、45年連れ添う妻のデブラさんと、セサミストリートのセットで1973年に出会ったことかもしれない。

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Image caption スピニーさんはビッグバードに命を吹き込んだ

「スピニーさんの才能と素質が、ビッグバードを世界で最も愛される黄色い羽の友人にしてくれた」とセサミ・ワークショップの共同創立者ジョアン・ガンズ・クーニーさんは話した。

番組の象徴でもあるビッグバード役は、現在セサミストリートの人形主任を務めるマット・ボーゲルさんが引き継ぐ。また、オスカー・ザ・グラウチ役は今後、エミー賞ノミネートの経験もある人形使い、エリック・ジェイコブソンさんが演じる。

(英語記事 Sesame Street's Big Bird puppeteer retires

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