トランプ氏、雨を理由に戦没者墓地へ行かず 国内外で批判

US President Donald Trump (R) waves as he leaves the Elysee Palace in Paris on November 10, 2018 Image copyright AFP/Getty

パリで11日に行われた第1次世界大戦終戦100周年の記念式典に参加したドナルド・トランプ米大統領が、雨を理由に米兵の眠る墓地の訪問を中止したことについて、英国からも批判の声が挙がっている。

トランプ氏は10日、パリ東部にあるエーヌ・マルヌ米国人墓地への訪問を予定していたが、雨のために中止した。

これに対して英国のトバイアス・エルウッド国防担当閣外相は「我々の勇敢な英雄たちは雨の中でも任務を遂行した」とツイート。名指しはしないものの、トランプ氏批判と受け止められている。

ホワイトハウスは、大統領の代わりに政府高官が墓地を訪問したと説明。中止理由について、悪天候のため大統領専用ヘリコプターが離陸できなかったことや、車列を急きょ準備しても約2時間かる墓地への移動に警備上の懸念があったことを理由に挙げた。

トランプ氏はまた、11日午後にエマニュエル・マクロン仏大統領が主催した平和会議「パリ平和フォーラム」も欠席した。

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元軍人のエルウッド氏はツイッターでトランプ氏の墓地訪問取りやめのニュースを引用し、「英国と米国の二重国籍を持つ身として、これを読んで残念に思う。西部戦線では、雨は日常の一部だった。ありがたいことに、我々の勇敢な英雄たちは雨の中でも任務を遂行した」と述べた。

エルウッド氏の前には、戦時中の英首相サー・ウィンストン・チャーチルの孫で下院議員のサー・ニコラス・ソームズも、「兵士たちは敵に正面から立ち向かい、死んでいった。あのみっともない、役立たずのドナルド・トランプは、戦没者を追悼するのに天気にすら立ち向かえない」と痛烈に批判。「彼は偉大な国を代表する資格がない」というタグを付けてツイートした。

トランプ大統領は米国内でも批判を浴びている。

元外交官のニコラス・バーンズ氏は、「大統領は本当に、フランスで米軍墓地を訪ねなかったのか? 1917~18年に戦った我々の兵士に敬意を表するのは彼の義務だ。驚きだ」と語った。

歴史学者のマイケル・べシュロス氏は写真つきで「1961年5月、雨のパリで、ケネディ米大統領とド・ゴール仏首相は命を捧げた兵士を追悼した」とツイートした。

バラク・オバマ前大統領の国家安全保障担当副補佐官だったベン・ローズ氏は、「私は8年間、オバマ大統領の全ての旅行計画を手伝ったが、常に雨天用の代替案があった。常に」と述べ、天候は予定中止の理由にはならないと強調した。

トランプ氏は11日にパリで行われた式典の後、パリ西部シュレンヌにある別の墓地を訪れている。

昨年には、トランプ大統領が北朝鮮と韓国の間の非武装中立地帯(DMZ)の訪問を予定していた際にも、霧を理由に訪問が取りやめられた。

(英語記事 Growing criticism of Trump cemetery no-show

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