米カリフォルニア州の山火事、行方不明者が631人に倍増 死者も増加

Rescue workers search for human remains at a home that was burned by the Camp Fire Image copyright Getty Images
Image caption 山火事「キャンプ・ファイア」で燃えた家屋で遺体を捜索する救援隊員

米カリフォルニア州北部で猛威を振るっている山火事について地元当局は、行方不明者が631人になったと発表した。また、新たに7人に遺体が見つかり、死者数は少なくとも63人に上っている。

行方不明者の数は14日以降に倍増した。

「キャンプ・ファイア」と名付けられたこの山火事はカリフォルニア州で起きたものとしては過去最大規模で、死者数も史上最多。また、1万2000棟の建物が破壊された。

南部で発生している別の山火事「ウールジー」でも、3人の死亡が確認された。

ドナルド・トランプ大統領は17日にもカリフォルニアを訪問し、被害状況を視察するとともに被災者と面会する予定。

カリフォルニア州全体で約9400人の消防士が消火活動に当たっている。

8日に発生したキャンプ・ファイアは強風にあおられ高速で州北部に広がったため、住民は短時間での避難を迫られた。

行方不明者が増えた理由は?

行方不明者数は14日、300人から631人に増え、2倍以上となった。

ビュート郡のコーリー・ホニア保安官は記者発表で、人数が急増した理由について、捜査員が8日の火災発生以降に受けた緊急通報など、多岐にわたる情報を徹底的に精査したためだと説明した。

「我々が対処している混沌は、尋常なものではないことを理解してほしい」

ホニア氏はまた、行方不明者数は今後も変動するだろうと強調した。

「もし行方不明者リストに自分の名前や友人、愛する人の名前を見つけたら我々に連絡してほしい」

消火活動の状況は?

カリフォルニア消防局は、これまでに40%を鎮圧したとしている。

消防幹部のケン・ピムロット氏は、「我々は消火活動を続け、火事を監視し続けている」と話した。

消防当局によると、5万6600ヘクタールにおよんだ火災の鎮火は、今月末までかかる見通し。

また、特に被害の大きいパラダイス町については「完全な再建」作業が必要で、数年はかかるだろうと話した。

連邦緊急事態管理庁(FEMA)のブロック・ロング長官は、パラダイスの被害は今までに見た中で「最悪の災害のひとつだ」と述べた。

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Image caption もっとも被害の大きかったパラダイスの町は焼失した(11月15日撮影)

法医学チームと遺体捜索犬は米軍の支援を得ながら、犠牲者の捜索を続けている。

当局は、捜索は数週間かかると警告している。

Image caption カリフォルニアでは現在、北部でキャンプ・ファイアが、南部でウールジー・ファイアとヒルファイアの3件の山火事が発生している。赤い点および赤い線で囲まれた部分が火災の起きている場所、薄い赤の部分が火災警戒区域。パラダイス(左下)では広範囲で家屋に被害が出た

火災の原因は?

当局は今回の山火事の原因をまだ特定していない。

キャンプ・ファイアについては高圧電線の故障が原因との疑いがあり、すでに一部住民が地元の電力会社に対して訴訟を起こした。

カリフォルニアの「山火事シーズン」はこれまで夏に始まり初秋まで続くが、専門家は今では山火事の危険性は1年中あると警告している。

低い湿度や内陸部サンタアナの温かい風、雨が1カ月降らずに乾燥した大地などが、炎が広がりやすい状況を作っていた。

(英語記事 Number of missing in US fire leaps to 631

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