ブッシュ(父)元米大統領、94歳で死去 息子のブッシュ元大統領が発表

Former President George H.W. Bush smiles as he listens to Republican presidential candidate Mitt Romney speak as he met with Bush to pick up his formal endorsement in Houston March 29, 2012 Image copyright Reuters
Image caption 2012年のブッシュ元大統領

1989年から1993年にかけて第41代米大統領を務めたジョージ・H・W・ブッシュ氏が11月30日夜、亡くなった。94歳だった。息子のジョージ・W・ブッシュ元大統領が声明を発表した。

ブッシュ氏はロナルド・レーガン大統領の副大統領を2期務めた後、大統領に当選した。

第43代米大統領として2期を務めた息子のジョージ・W・ブッシュ元大統領は声明を発表し、「ジェブ、ニール、マーヴィンと私から、悲しいお知らせです。94年の人生を見事に送ってきた愛する父さんが亡くなりました。ジョージ・H・W・ブッシュは優れた人格者で、息子や娘にとって最高の父親でした。ブッシュ家の全員が『41』の人生と愛情に深く感謝しています。そして父さんの世話をして、父さんのために祈ってくれた人たちの思いやりと、友人や市民のみなさんのお悔やみに深く感謝します」と挨拶した。

直接の死因は明らかになっていない。73年間連れ添ったバーバラ夫人が今年4月に死去した翌週、血液の感染症で集中治療室に入院した。

2012年には欠陥性パーキンソン症候群を患っていると発表したが、2014年6月にはメイン州の別荘近くで補助つきのスカイダイビングに挑戦し、90歳の誕生日を祝った。しかし近年では公の場に出ることが減り、車椅子を使うことが多かった。

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Image caption 未来の大統領2人。息子ジョージ・ジュニアを肩車するブッシュ氏
Image caption 第41代米大統領として宣誓就任したブッシュ氏(1989年1月、ワシントン)
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Image caption 共に大統領になった息子と父親(2008年9月、ホワイトハウス)

任期中は冷戦終結に関わり、東欧諸国の共産党政権が破綻しソ連邦が崩壊するなかで、世界唯一の超大国の指導者として外交手腕を発揮。国際社会における米国の信頼を高めるに至った。

1991年1月からイラク空爆「砂漠の嵐」作戦を開始し、国内の支持率は90%に達した。その一方で内政を軽視していると批判され、初当選の際の増税しないという公約を違えたことなどから、再選を目指した1992年大統領選で民主党のビル・クリントン氏に敗れた。

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Image caption 1991年の第1次湾岸戦争は短期間で終わり、イラクはクウェートを撤退したが、サダム・フセイン大統領は政権に残った。フセイン政権打倒は息子のブッシュ政権中に実現した

ブッシュ氏は1924年7月、マサチューセッツ州で、後に連邦上院議員となる投資銀行家の父の元に生まれた。

第2次世界大戦では海軍に志願し、戦闘機パイロットとして日本爆撃作戦に参加。1944年9月に小笠原諸島爆撃で旧日本軍に撃墜された。

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Image caption 1944年9月に小笠原諸島で旧日本軍に撃墜され、米潜水艦に救出された

戦後にイェール大学に入学し、卒業後に夫人や幼い子供たちと共にテキサスに移住。石油業界で成功し、40歳になるまでに億万長者となり、1964年に政界入りした。1966年に米下院に初当選し、1971年にはニクソン政権の国連大使に就任。米中国交回復の後、初の北京大使となる。1976年にはフォード政権の中央情報局(CIA)長官となり、1981年~89年のレーガン政権で副大統領を務めた。

子供5人と孫17人、ひ孫8人、妹と弟が残された。

(英語記事 George Bush Senior dies at the age of 94 / Obituary: George HW Bush

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