プロポーズしたばかり、婚約指輪が下水溝に……NY市警が指輪もカップルも発見

A man trying to retrieve a ring from a grate Image copyright NYPD

ニューヨークの観光名所タイムズ・スクエアで11月30日、英国のカップルが下水溝に婚約指輪を落としてしまった。すべては水に流され泡と消えるのか……と思いきや、ニューヨーク市警が指輪を回収し、監視カメラ映像からカップルを特定。ツイッター経由で2人を探し出した。

11月30日深夜にタイムズ・スクエアの監視カメラが捉えた映像には、男性が恋人にプロポーズする瞬間は映っていなかったものの、男性が落とした指輪を取り戻そうとする様子が収められていた。

何が起きたのか気づいた女性が、ショックで両手で顔を押さえる様子も映っている。女性は男性のそばにしゃがみこんで手伝おうとする。

男性は次に、地面に横になり鉄柵越しに指輪を拾い上げようとするが、うまくいかなかった。

ニューヨーク市警は後に、女性がプロポーズに「はい」と答えていたことを確認した。

ロマンチックなところがあるらしい市警の警官たちは、この恋人たちに代わって金網を外し、指輪を回収した。さらに1日には、「警官たちが回収した(そしてきれいにした!)指輪の写真です」と写真をツイート。連絡先と合わせて「幸せなカップルに返したいので、2人を知っていたら連絡して!」とにツイッターでカップル探しを開始した。

市警は2日には、「この話をシェアしてくれた全員に感謝します! 幸せ(になった)カップルは母国に帰国しているけど、みなさんのリツイートのおかげで、我々が探しているのに気づいてくれました! 指輪を2人に戻すため手はずを整えています。おめでとう!」とツイートした。

そして市警は同日、「ツイッターありがとう。一件落着! ジョン、ダニエラ、ニューヨーク市警から愛をこめて」とツイートして締めくくった。

プロポーズは別の場所

BBCの取材で、ジョン・ドレナンさんとダニエラ・アントニーさんの2人は、英南東部ケンブリッジシャー・ピーターバラ在住のカップルだと分かった。

2人は交際10周年記念を祝うため、ニューヨークを訪れていたという。

2日夜にBBCニュースの取材に答えたジョンさんは、ぴったりのタイミングに取り出すつもりで、婚約指輪をポケットに2日間ずっと入れていたのだと話した。

「タイムズ・スクエアの側溝の鉄柵の上でプロポーズしたわけじゃないというのは、はっきりさせておきます。あそこで指輪をなくしたんです」と、ジョンさんは話した。

実際のプロポーズは数時間前にセントラルパークで行われ、ダニエラさんは「はい」と即答したという。

「タイミングがちょうど良かった。あたり一面、紅葉していて。まわりにあまり人がいなくて」とジョンさん。ただし、指輪のサイズに問題があった。

「大きすぎると言ったけれど、ジョンがぜひ着けてくれと言うので」とダニエラさん。

「それでいいじゃないかと言ったんです。ついにようやく、彼女を婚約者と呼べて嬉しくて」とジョンさん。

婚約したてのカップルがタイムズ・スクエアのクリスマス装飾を見てからホテルに戻ろうと歩いていたところで、事故が起きた。

「今でも目に焼きついています。指輪がぽん、ぽん……と2度はねて、消えてしまった」とジョンさんは話す。

2人はただちに警察を呼び、バールで金網を開けてもらい、懐中電灯を使って2時間ほど探したが、指輪はみつからなかったという。

あまりにがっかりした2人は、警察に名前を伝えないままその場を離れ、2日に帰国した。すぐに新しい指輪を買うつもりだったが、空港に着陸するや否や、ソーシャルメディアで大勢が自分たちのことを探していると友人から知らされた。

「信じられなかった。2人ともツイッターをやっていないので。まったくこんなことになっているなんて知らなかった。でもすごく嬉しい。ニューヨーク市警と、この話をシェアしてくれた全ての人にとても感謝している」と2人は話した。

さらに、タイムズ・スクエアで指輪を一緒に探してくれた人たちにも感謝したいと言う。特に一組の家族が長いこと一緒にいて、応援してくれたのだという。

「小さい娘さんがダニエラをぎゅっとハグして、心配しないでと言ってくれた」とジョンさん。

「あの時は、あのハグが本当にありがたかった」

(英語記事 NYPD find UK couple who lost ring during romantic proposal

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