トランプ米政権の首席大統領補佐官、年内に退任へ 辞任圧力か

John Kelly Image copyright Reuters
Image caption ケリー首席補佐官とトランプ大統領の関係悪化が退任の原因と言われている

ドナルド・トランプ米大統領は8日、ジョン・ケリー首席補佐官が年内に退任すると発表した。海兵隊出身のケリー将軍と大統領の関係が悪化していたという報道が、このところ続いていた。大統領がケリー氏に辞任圧力をかけたという報道もある。

しかし、トランプ氏はケリー氏を「最高」だと称え、「2つの役職で2年近く僕のもとにいてくれた。その働きにとても感謝している」と述べた。後任は数日中に発表すると表明した。

ケリー氏は最初は国家安全保障長官としてトランプ政権に入り、昨年7月から前任のラインス・プリーバス氏の後任として、首席補佐官になった。情報漏えいと内部対立が相次ぐトランプ政権に、軍人ならではの規律をもたらすために選ばれたとの見方もある。

後任については、マイク・ペンス副大統領のニック・エヤーズ首席補佐官ではないかと取りざたされていたが、9日の複数米報道によるとエヤーズ氏はこれを断り、年末までにホワイトハウスを離れることになった。

トランプ氏は同日深夜、「ホワイトハウス首席補佐官の職に、本当に素晴らしい数人を面接しているところだ。フェイクニュースはニック・エイヤーズで決まりだと言っていたが。彼は素晴らしい人間で今後もずっと我々の『またアメリカを偉大に』目標に協力し続ける。もう間もなく決める!」とツイートした

トランプ政権が2017年1月21日に発足して以来、これまでで合計28人が辞任、もしくは解任で政権を去った。

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ケリー氏については今年9月、米国の著名記者ボブ・ウッドワード氏が政権についての著作で、ケリー氏が大統領を「ばか者」と呼んでいたと書いた。これを受けてケリー氏は、「私が大統領を一度でも『ばか者』と呼んだなど、事実ではない」と反論コメントを発表する羽目になった。

ウッドワード記者によると、ケリー氏はトランプ氏を繰り返し「ばか者」と呼び、「あの人を説得しようとしても無駄だ」とも発言したことがあるという。

トランプ氏については、今年8月に解任されたレックス・ティラーソン前国務長官が7日夜、公の場で異例の大統領批判を展開。ヒューストンのガン研究支援晩餐会に出席したティラーソン氏は、トランプ氏がやりたいと言うことの多くは違法だったり条約違反だったりしたと発言した。前国務長官はトランプ氏について、「かなり好き勝手で、読書が嫌いで、報告書類を読まないし、物事の詳細に興味がなく、『自分はこう思う』と言うだけ」だと述べた。

これに対してトランプ氏は翌日、石油大手エクソンの最高経営責任者(CEO)だったティラーソン氏を「あり得ないほど馬鹿」で「とんでもない怠け者」とツイッターで罵倒した。2017年2月に一度の面談で国務長官に採用した際には、「世界で最も偉大なビジネスリーダーのひとり」と称賛していた。

トランプ氏は8日にはこのほか、統合参謀本部のジョー・ダンフォード議長が近く退任し、後任にマーク・ミリー陸軍参謀総長が就任すると発表した。

(英語記事  Trump chief of staff John Kelly to leave White House job / How Trump feud with 'dumb as a rock' Tillerson erupted

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