英保守党、メイ首相の不信任投票へ

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「自分の全てをかけて戦う」 党首不信任投票を前にメイ氏

イギリスの与党・保守党は12日、テリーザ・メイ党首に対する不信任投票を行うことを明らかにした。

保守党の下院議員は同日午後6~8時(日本時間13日午前3~5時)に投票を行う。

党の下院議員が1922年委員会委員長に提出した首相不信任の書簡が、規定の48通に達したため、不信任案投票が行われる。

投票結果の発表期日は明らかになっていないが、メイ首相は保守党下院議員315人のうち過半数の158人から支持を得なくてはならない。

過半数から信任されれば、向こう1年は党首に留任できる。その一方で保守党議員の過半数が不信任を表明した場合、メイ氏は党首の座を追われ、次の党首選には参加できない。過半数の信任を得ても僅差だった場合は、党首を辞任する可能性もある。

保守党は下院第一党のため、保守党党首は自動的に首相となることが予想される。

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英保守党が党首を辞めさせたいとき 党内手続きは

メイ首相は12日午前9時前に首相官邸前で演説し、「私の全てをもってこの信任投票を戦う」と述べた。

メイ氏は2016年、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が行われた直後に党首となり、首相の座に着いた。

その後、EUとのブレグジット(英国のEU離脱)交渉を経て合意した離脱協定について、野党だけでなく自ら率いる保守党内からも批判を浴びていた。

メイ首相は官邸前で演説し、自分が長年にわたり保守党で活動してきたことを強調。「より良い未来のための保守のビジョンを信じるからこそ、党首に立候補した」と述べた。

「私は常に国益のために働いてきた。この大事な時期において、国益とはブレグジットを遂行することだ」

首相はさらに、「保守党党首を変えることは、わが国の将来を危険にさらす」と警告し、「新党首は(EUと)再交渉する時間がない。(中略) 新党首の最初の仕事はブレグジットの延期か、(離脱手続きを開始する)EU基本条約第50条 の取り消しだ」と、不信任投票を行ってもEU離脱の根本的な問題は変わらないと指摘した。

「党首争いはブレグジット交渉の基本を変えないし、議会内の票数計算も変えない」、「何週間にもわたり自分たちを引き裂いたところで、今まで以上の分断を生むだけだ。それはまったく国益のためにならない。そんなことをして得をするのは、ジェレミー・コービン(労働党党首)とジョン・マクドネル(労働党影の財相)だけだ」とメイ首相は、自分への支持を強く呼びかけた。

さらに、「英国民は私たちに、さっさとしろと求めている。そして自分たちにとって大事な、ほかの重要テーマに集中するよう求めている。より強力な経済を作り、一流の公共サービスを届け、多くの家族が必要としている住宅を届けることだ。こうしたことが国民にとっての優先事項で、保守党の優先事項でなくてはらない。私たちは国民投票の結果を実現しなくてはならないし、実現する。そして、その先に待ち受ける機会をつかまなくてはならない」と訴えた。

メイ首相はその上で、「保守党は単一テーマの政党であってはならない。私たちは国全体の政党だ。穏健的で実践的で主流の。私が初めてこの玄関前で演説した際に示した政策目標の通りに、この国をまた団結させ、全ての人にとって機能する国を作ることに、注力している政党でなくてはならない」と強調して結んだ。

12日には国境問題の協議にアイルランドの首都ダブリン訪問が予定されていたが、中止したと首相は明らかにした。

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【英国民投票】開票開始から離脱確実まで 開票特番の場面から

(英語記事 Theresa May faces no confidence vote

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